一斉にカメラのフラッシュが瞬く。1月27日に発表された第95回センバツ高校野球大会の出場校のうち、俄然注目を浴びたのは、5年ぶり10回目となる慶応(神奈川)だった。中心にいたのは、学ラン姿で日焼けしている17才の少年。彼はこう抱負を語った。
「お父さんはすごい活躍をしているけれど、自分は自分。自分のできるプレーを最大限したい」
彼の名は清原勝児。あの清原和博(55才)の次男である。清原は2000年に亜希(53才)と結婚し、2人の男児に恵まれたが、2014年に離婚。2016年には清原が覚醒剤取締法違反で逮捕された。
「慶応大学の野球部で活躍する長男の正吾さん(20才)はもともと野球をやっていたのですが、“目立ちたくない”と、中学はバレーボール、高校はアメフトの道へ進んだ。その間、次男の勝児さんは野球を続けていました」(スポーツ紙記者)
両親の壮絶離婚、そして父の逮捕。暗雲が漂うなか、ひとり野球を続けた勝児さんが伸び悩みを感じたとき、頼ったのはそれでも父だった。彼は、亜希の著書『家 ごはんと野球』(CCCメディアハウス)で、《打てなくて悩んでて、頭に浮かんだのがあぱっち(清原)だった。父親にっていうより、野球選手にって感じだったんだけど》と回想している。
野球がうまくなりたい──勝児さんの熱意によって、清原家に父が戻ってきた。正吾さんも前述の亜希の著書で、当時を《カツ(勝児さん)の野球がきっかけで一緒に練習するようになって、俺も大学野球入ったりして、やっぱりすごいなって改めて思った。必要だなって》と父親の存在について語っている。
本誌『女性セブン』は2020年6月、下町のガレージに集合して「極秘練習」をする清原、正吾さん、当時中学生の勝児さん、そして亜希の姿を目撃していた。
「勝児さんは小学生のときから全国レベルで期待され、清原選手の息子というプレッシャーもあるなか、着実にステップアップを重ねてきました。彼のひたむきさを見て、清原さんと亜希さんは、『次男を甲子園に』と次第に一致団結するようになったそうです」(前出・スポーツ紙記者)
いまでは、清原は息子たちの試合には必ず球場に足を運び、決まって慶応ベンチの上の内野席にいるという。
「選手たちが守備から戻ってくるときに目が合う位置だからベンチ上なのでしょう。息子たちには試合後に必ず電話でアドバイスを送っているそうですよ」(別のスポーツ紙記者)
一方の亜希も、清原と同じく毎試合観戦しているそうだ。前出のスポーツ紙記者の話。
「亜希さんは、清原さんから50mほど離れた場所で、セレブママ友たちと一緒に応援していることが多いです。2人が人前で会話することは一切ありません。復縁もないと聞いています。ただ、年々家族仲はよくなっているそうで、最近では4人で食事をすることもあるそうですよ」