北里八雲牛、京大紅牛、宮崎大学Beef…進化する「大学発ブランド和牛」飼育現場に密着
370ヘクタールの敷地で300頭が自由奔放に育つ。牛の排泄物は堆肥にして、牧草を育てる。八雲牧場内では日本短角種を中心に300頭が飼育されている
北里大学八雲牧場で研究に励む学生と教職員の皆さん
最低気温がマイナス15度以下にもなる厳しい寒さのなか、学生が飼育に取り組む 牛舎で牛に牧草を与える学生。雪が降り積もる冬の間は、発酵させた牧草(グラスサイレージ)を食べて育つ
北里八雲牛が食べるのは牧草のみ。グラスサイレージの匂いをかいで、牧草をチェックする小笠原氏。発酵した草は漬物のような香りがする
霜降りが少ない日本短角種牛。牧場で育つ日本短角種牛(交雑牛を含む)は、和牛のなかでも大型で筋肉質。ヘルシーで栄養価が高いのが特徴だ
北里八雲牛。八雲牧場で生まれ育った日本短角種牛。2003年にブランド化。一般流通は多くないが、北海道八雲町のふるさと納税の返礼品で選択できる
黒毛和牛140頭のほか、乳牛・豚も飼育。ブラッシングをする農学部の学生。乳牛も飼育し、独自ブランドの「宮崎大学Milk」の生産・販売も行なう
暑さ対策の巨大換気扇。牛は暑さに弱く、牛舎の壁に換気扇が取り付けられている。農業の機械化を学ぶ目的で、海外からも研修生が訪れる
想像以上にハードな飼育作業。息を切らせて飼料を運ぶ学生。「畜産は、動物と触れ合い、現場を経験することが大事です」(小林氏)
高い志を持つ学生が集う。小林氏(右)のもとで学ぶ農学部3年生の学生たち。「将来は牧場を経営したい」などそれぞれの夢を抱く
宮崎大学Beef。宮崎大学の牧場で生まれ育った黒毛和牛。2008年にブランド化。地元スーパー「フーデリー」霧島店・赤江店にて約月1回、店頭に並ぶ
与える餌の量は機械で調整されている。牛舎で飼料を食べる肥育牛。個別の首輪に対応した扉のみが開き、頭上にある機械から適量の飼料が出る仕組み
試験研究に携わる5人のブレーン。左から池田俊太郎准教授、横井伯英教授、南直治郎教授、熊谷元准教授、星野洋一郎助教
出荷前の黒毛和牛をブラッシング。出荷日が近い牛のブラッシングを行なう技術長の吉岡秀貢氏。「年間出荷頭数を100頭に増やすことが目標です」
効率のいい飼育を目指して研究を行なう。顕微鏡で受精卵の研究に励む大学院生。受精卵の質を高めることができれば、効率的に美味しい肉牛が生産できるという
京大紅牛。京都大学の牧場で生まれ育った黒毛和牛。2022年にブランド化。毎月数頭が京都食肉市場に出荷される
「レストラン大宮」の大宮勝雄シェフが調理
ビーフストロガノフ(右)とサーロインステーキ
タルタルステーキ(右上)、カルパッチョ(左上)、サーロインステーキ