芸能

EXIT兼近大樹に”ルフィ事件”の余波続く 過剰な追及を続け、何らかの制裁を求めることの問題点

EXITの兼近大樹(時事通信フォト)

EXITの兼近大樹に余波が続く(時事通信フォト)

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、広域連続強盗事件の指示役の一人と過去に接点があったことからテレビ出演見合わせなどが続くお笑いコンビEXITの兼近大樹(31才)について。

 * * *
 地上波のテレビから消える? 「相方のりんたろー。(36才)は2度目の正念場」などとメディアで取り上げられているお笑いコンビEXIT。兼近大樹が、広域連続強盗事件で”ルフィ”を名乗る指示役を務めていたとされる渡辺優樹容疑者と接点があったとメディアで報じられ、「過去に知り合いだったのは事実」と自身のYouTubeチャンネルの生配信で語ったのだ。

 接点というのが2012年、兼近が逮捕された札幌市の窃盗事件。疑われただけで窃盗とは関係なく不起訴となったのだが、この事件で渡辺容疑者も逮捕されていたのだ。単なる知人というのとは違う接点に、”昔はそんなにヤバかったのか!?”と思ってしまった。だが一番驚いたのは、忘れていただろう容疑者の名前を耳にし、顔写真を見た兼近本人ではなかっただろうか。容疑者との関係を生配信で質問され、「知りません。あの人が何をしてきたかなんて」と答えていたのは彼の率直な気持ちを示しているだろう。

「過去は追いかけてくる」と、2日に出演したABEMAの情報番組『ABEMA Prime』で相方りんたろー。が語った言葉が、今の彼の心情や置かれている状況を映し出す。とはいえ自身の逮捕歴などについては、2019年、『週刊文春』に報じられたのを機に潔く認めていたし、札幌での窃盗事件も10年以上前になる。しかし、これだけ社会的な影響がある事件だ。その指示役とみられる容疑者と知り合いだったとなれば、仕事に影響が出るのも致し方ない。2月1日に予定されていたコスメブランドのトークイベントは出演が中止となり、CM動画は削除、レギュラー出演していた番組も出演見合わせとなった。

 先輩芸人らをはじめ、彼を擁護するコメントは数多い。今の兼近は過去の悪事を認めた上で活躍の場を広げてきた。様々な番組で語る彼の言葉は「素直で嘘がない」「心に刺さる」と人々の共感を呼び、ファン層を広げてきたこともある。ここで再び彼の過去を蒸し返すのは、何か違う気がする。

関連記事

トピックス

SNSで出回る“セルフレジに硬貨を大量投入”動画(写真/イメージマート)
《コンビニ・イオン・スシローなどで撮影》セルフレジに“硬貨を大量投入”動画がSNSで出回る 悪ふざけなら「偽計業務妨害罪に該当する可能性がある」と弁護士が指摘 
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、入学式で隣にいた新入生は筑附の同級生 少なくとも2人のクラスメートが筑波大学に進学、信頼できるご学友とともに充実した大学生活へ
女性セブン
漫画家・柳井嵩の母親・登美子役を演じる松嶋菜々子/(C)NHK 連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合) 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
松嶋菜々子、朝ドラ『あんぱん』の母親役に高いモチベーション 脚本は出世作『やまとなでしこ』の中園ミホ氏“闇を感じさせる役”は真骨頂
週刊ポスト
都内にある広末涼子容疑者の自宅に、静岡県警の家宅捜査が入った
《ガサ入れでミカン箱大の押収品》広末涼子の同乗マネが重傷で捜索令状は「危険運転致傷」容疑…「懲役12年以下」の重い罰則も 広末は事故前に“多くの処方薬を服用”と発信
NEWSポストセブン
『Mr.サンデー』(フジテレビ系)で発言した内容が炎上している元フジテレビアナウンサーでジャーナリストの長野智子氏(事務所HPより)
《「嫌だったら行かない」で炎上》元フジテレビ長野智子氏、一部からは擁護の声も バラエティアナとして活躍後は報道キャスターに転身「女・久米宏」「現場主義で熱心な取材ぶり」との評価
NEWSポストセブン
人気のお花見スポット・代々木公園で花見客を困らせる出来事が…(左/時事通信フォト)
《代々木公園花見“トイレ男女比問題”》「男性だけずるい」「40分近くも待たされました…」と女性客から怒りの声 運営事務所は「男性は立小便をされてしまう等の課題」
NEWSポストセブン
元SMAPの中居正広氏(52)に続いて、「とんねるず」石橋貴明(63)もテレビから消えてしまうのか──
《石橋貴明に“下半身露出”報道》中居正広トラブルに顔を隠して「いやあ…ダメダメ…」フジ第三者委が「重大な類似事案」と位置付けた理由
NEWSポストセブン
小笠原諸島の硫黄島をご訪問された天皇皇后両陛下(2025年4月。写真/JMPA)
《31年前との“リンク”》皇后雅子さまが硫黄島をご訪問 お召しの「ネイビー×白」のバイカラーセットアップは美智子さまとよく似た装い 
NEWSポストセブン
異例のツーショット写真が話題の大谷翔平(写真/Getty Images)
大谷翔平、“異例のツーショット写真”が話題 投稿したのは山火事で自宅が全焼したサッカー界注目の14才少女、女性アスリートとして真美子夫人と重なる姿
女性セブン
フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《中居氏とも密接関係》「“下半身露出”は石橋貴明」報道でフジ以外にも広がる波紋 正月のテレ朝『スポーツ王』放送は早くもピンチか
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
〈不倫騒動後の復帰主演映画の撮影中だった〉広末涼子が事故直前に撮影現場で浴びせていた「罵声」 関係者が証言
NEWSポストセブン