2月5日、『笑点』(日本テレビ系)の大喜利メンバーとして“いま最もチケットが取れない落語家”とされる春風亭一之輔が仲間入りした。
昨年亡くなった六代目三遊亭円楽さん(享年72)の後任となる新メンバーは発表前から関心を集め、判明するや「春風亭一之輔」がツイッターのトレンド1位に浮上。世間をザワつかせた初登場を一之輔は「こいつ緊張してるなって、顔をしていましたねぇ」と振り返る。
「番組にはすごくたくさんの人が携わっているんですが初回ということで、特にお膳立てしてくれていて。人は多いし、舞台裏に赤じゅうたんが敷いてあったんですよ。ここを歩いてくださいって、レッドカーペットが(笑い)。そんな登場はケン・ワタナベ(渡辺謙)くらいじゃないですか。それは緊張しますって。そして赤じゅうたんの先にあるのれんをくぐって“来ちゃったな”って。
子供の頃からずっと見ていた番組で、まさかあそこで自分が大喜利することができるなんて思わないじゃないですか。夢見るなんて、そんなね。いまあの頃の自分に声をかけるなら、“気をつけろ、よく考えろよ”と伝えますね。後戻りはできないから」
メンバーが揃ったいま、後日お披露目される一之輔のメンバーカラーに新たな関心が寄せられている。昨年新加入した桂宮治の色紋付では“ミスター笑点”こと桂歌丸さん(享年81)が着用して親しまれた若草色が15年ぶりに復活。桃色担当の三遊亭好楽と「チームマカロン(着物がマカロンカラー)」を名乗り、度々結託しては大喜利を盛り上げている。
「次回の放送から着る茶色は自前の着物で、まだ何色になるかはわからないんです。でも、チームマカロンに入る色はいやですねぇ(笑い)。あそこは入ると厄介なところですね。足を引っ張られたりしますから。スパンコールがいいんじゃないか、ストライプとか柄物はどうか、なんて冗談ですすめられましたけど、(制作陣の表情を見て)あ、それはないようです。ぼくは渋い色が好み。今日は派手なのを着てくれというので、これで精いっぱい派手なんです」
年間920席ほど高座をこなす本格派の一之輔の参加には期待が高まる一方で、“おれたちの一之輔が遠くに行ってしまう……と、寂しがるファンの声もあがっている。