衆院山口2区の補欠選挙への出馬を表明した岸信千世氏(31)の公式サイトから“家系図”の文言、そして「家系図」そのものが削除されたことがNEWSポストセブンの取材でわかった。ネット上を中心に〈血筋しかアピールできないのか〉や〈女性を排除している〉、〈前時代的だ〉との批判が寄せられていた。
岸信千世氏は、安倍晋三元首相の甥、岸信夫前防衛相の長男として1991年5月に生まれた。慶應義塾大学商学部卒業後、フジテレビに入社し、報道局社会部で警視庁担当や宮内庁・皇室担当などを務めた。2020年11月からは防衛大臣秘書官、2022年8月からは秘書として、父親を支えてきた。
2月3日に岸信夫前防衛相が衆院に辞職願を提出したことを受けて、満を持して信千世氏が衆院山口2区の補欠選挙に立候補する意思を表明。信千世氏の政治家としての公式サイトが開設されたが、そのプロフィールが物議を醸している。
「安倍晋三(伯父)、佐藤栄作(曾祖叔父)、岸信介(曾祖父)、岸信夫(父)の各氏と自身の関係を“家系図”としてプロフィールに大々的に掲載していました。家系図としつつも、そこに女性の名前はなく、男性の親族であっても政治家以外には触れていません。
名だたる政治家と自分の関係性を説明したかったのでしょうが、公式サイトはまだ政策欄もあまり充実していない状況です。真っ先に血筋をアピールしているような印象を受けて、〈前時代的だ〉との違和感を覚えた人々も多く、ネット上を中心に批判の声が噴出しました」(全国紙記者)