「保護したら2週間は、浴槽に布団を敷いて、そこで育てます。浴室なら換気ができるし、温度も一定に保てる。おしっこやうんちで汚れても、浴槽ならすぐ洗えますから」
これまで助けた子は、お笑いコンビ「蛙亭」の中野周平や、「華山」のやすいなど、親交のある芸人たちに引き取ってもらったという。
「基本的には、猫をあげた後、ぼくがお世話している様子を見に行ける人に里親になってもらっています」
大阪から東京に活躍の舞台を変えた後は、忙しくて捨て猫の保護はできなくなったが、知人から保護猫2匹を引き取るなど、できるペースで保護活動を続けている。
「東京へ引っ越しをする際、物件は広さと日当たりにこだわり、猫のすみ心地で選びました。猫たちは相性があるので、別々の部屋に分けて暮らせるようにもしています。あと、トイレも猫の数だけ設置しています。ご飯の種類も好みがあって、持病のある子もいるので、常に6種類くらいは用意しています。
経済的にも、時間的にも大変ですが、日なたぼっこをしてくつろいでいる猫たちを見ていると、保護してきてよかったなと思います」
将来的には保護団体を作りたいとも話す。
「犬や猫のことをもっと勉強して、いずれは保護動物のシェルターを作りたいですね」
お笑い芸だけでなく、今後の保護活動にも期待したい。
【プロフィール】
お笑いコンビ「ミキ」・亜生/1988年、京都府生まれ。兄の昴生と2012年に「ミキ」を結成。2016年にNHK上方漫才コンテスト優勝。2019年に東京へ拠点を移し、バラエティー番組や俳優としても活躍。
取材・文・撮影/北武司
※女性セブン2023年2月23日号