私自身が様々な務めを果たす中で、家族の支えと協力がとても重要な要素であった──雅子さまとのご結婚25周年を迎えた2018年6月、天皇陛下はそう述べられた。これまで、常に「ご家族への感謝」を口にされ続けてきた陛下。その言動からは、人生をかけて家族を愛し、守り抜くというお気持ちが見て取れる。2月23日の63才のお誕生日を前に、ご家族と歩まれた陛下の半生を、お言葉とともに振り返ります。
●1960年2月 ご誕生
中国の古典「中庸」の「聡明聖知にして天徳に達する者」から引用され「徳仁」と命名された。母親自らの子育てを大切にされた美智子さまからたっぷりと愛情を注がれ、すくすくとご成長。写真は、誕生50日のご様子。
●1994年11月 中東4か国での“新婚旅行”「僕が一生、全力でお守りしますから」
雅子さまと運命の出会いを果たされ、1993年6月にご成婚。ご婚約会見では、はにかみながら“全力でお守りします”というプロポーズのお言葉を明かされた。
●2004年5月 記者会見での“人格否定発言” 「雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です」
2004年、訪欧を前に開かれた会見では、雅子さまの周囲の動きに関して、“人格否定”という衝撃的なご発言。“雅子さまを全力で守る”という、強い意志が感じられるものだった。
●2018年6月 ご結婚25周年 「家族の根幹をなすもの、それを私はお互いへの信頼と尊敬・尊重の気持ちだと思っています」
ご結婚25周年を迎えられた際、“家族とはどのような存在か”という質問に対して「家族の根幹」についてご発言。「そういった幹の部分は,いつの世も変わらない」と続けられた。
●2023年9月 皇居へお引っ越し 「愛子と3人でいると、私たちの団欒は、笑いの絶えない楽しいものになっています」
愛娘の愛子さまが成人されたことを受け、翌年のお誕生日には雅子さまと愛子さまとご家族3人の日々についてお話しされた。写真は愛子さまご成年直前、皇居へのお引っ越しの際のもの。
●2023年1月 新年用天皇ご一家写真「お互いを思いやりながら支え合い、困難な状況を乗り越えていくことができるよう願っています」
新年にあわせて公開されたご一家のご近影。新年のご感想では、前年に約3年ぶりに地方を訪問できたことを喜ばれ、「支え合い」の大切さを説かれた。
●2023年2月 フィリピン大統領夫妻と会見
2月9日には、訪日中のマルコス比大統領夫妻と会見された両陛下。通訳をほとんど介さず、25 分ほどお話に。見送りの際には大統領から「ぜひフィリピンにいらしてください」と招待されていた。
※女性セブン2023年3月2・9日号