話題作揃いの1月クールの地上波連ドラの中でも、注目度が高いのが吉高由里子(34才)と北村匠海(25才)が出演する『星降る夜に』(テレビ朝日系)だ。放送開始前は、北村演じる柊一星の「耳が聞こえない」という設定が前クールの『silent』(フジテレビ系)と“カブっている”と世間をザワつかせた。だが始まってみれば、遺品整理士として働く北村の好演に多くの視聴者が引きつけられている。
「キャストもスタッフも手話の知識ゼロだったところから、いまでは北村さんは手話通訳が不要で、収録の空き時間には手話で雑談し爆笑するほどです。単なる“役作り”以上の熱量で取り組んでいるからこそ、視聴者が共感を覚えるのでしょう」(番組関係者)
ダンスロックバンド『DISH//』のボーカルでありながら、俳優業も順調な北村。『星降る夜に』に続いて、4月21日からは、主演映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』の前編が公開される(後編は6月30日公開)。
人気コミック原作で、北村を筆頭に、吉沢亮(29才)や山田裕貴(32才)、間宮祥太朗(29才)といった面々が第1作から引き続き出演。さらに、永山絢斗(33才)、村上虹郎(25才)、高杉真宙(26才)といったキャストがこの2作目から登場する。撮影は昨年8~10月に行われた。映画関係者が明かす。
「8月中旬に、1週間群馬県内で泊まり込みのロケが行われました。ほとんどのメインキャストが参加していましたね。期間中、廃工場での撮影があったのですが、そこである騒動に見舞われたんです」
この廃工場は、炎や火薬演出が可能で、車やバイクアクション、乱闘シーンなども撮影できる。仮面ライダーや戦隊シリーズをはじめ、映画やドラマで頻繁に使われているアクション作品の“聖地”だ。コンクリートの上には1cmほどの土がうっすらと敷き詰められており、これがアクションシーンでよく見る土埃が舞う演出でも生かされている。
「その日は風が強くて、工場の建物内でもすきま風で砂が舞い上がっていました。実は、もともとその工場は鋳造など金属加工を行っていたため、砂や砂利などに金属粉が大量に混じっているんです。それを吸い込んでしまったのか、不調を訴えるキャストが出てしまって……。廃工場ということも相まって、“毒ガスが発生したんじゃ”と言う人もいたほどで現場は騒然となりました」(前出・映画関係者)
風が収まるまで撮影を中断し、体調不良を訴えたキャストも休息をとったことで事なきを得たというが、主演の北村にとってはこの“毒ガス”騒動は冷や汗ものだったに違いない。困難を乗り越えて撮影された作品に、期待は膨らむばかりだ。
※女性セブン2023年3月2・9日号