キャンプも終盤を迎えた巨人。原辰徳監督は新人からベテランまで横一線の競争を打ち出していて、日夜熾烈なレギュラー争いが繰り広げられている。5年ぶり古巣に復帰した長野久義(38)もレギュラーが保証されているわけではなく、紅白戦や練習試合で必死にアピールを続けている。しかし、番記者たちからは「あの一件がなければなぁ……」と複雑な声が聞こえてくる。
“あの一件”が起きたのは2月6日夜。この日はレンジャーズとマイナー契約を結んだ筒香嘉智(31)が2023年シーズンに向けてオンライン記者会見を開いていた。会見は筒香のみカメラをオンにし、記者らはカメラを切る形で進行していた。参加したテレビ局スポーツ番組記者によると、緊張した空気に包まれていたという。
「筒香選手はメジャー4年目で初めて招待選手として春季キャンプに参加することになり、立場が保障されていないシーズンを迎えることになる。普段から口数が多いほうではない筒香選手ですが、この日はいつも以上に言葉を選んでいたように感じました。質問する記者の声からも張り詰めた様子が伝わってきていた」