ただ自転車に乗っているだけ、マスクとニット帽で顔もほとんど隠しているのに、トップモデルは何をやってもスタイリッシュに映えてしまう。
1月下旬の都内繁華街の夜、路上をスイスイと自転車を走らせる長身女性が現れた。171センチのモデルのマギー(30才)。黒のダウンジャケットにパンツと全身黒尽くめで、目元しか見えないにもかかわらず、明らかに一般人とは違うオーラを漂わせている。
乗りこなしているのは、コントラストがまぶしい真っ白の「MATE.BIKE(メイト・バイク)」だ。2016年に自転車大国のデンマークで誕生した、バイクのようにゴツいタイヤが特徴の折り畳み式電動自転車。公式ホームページによれば、35万2000円もする高級車のようだ。オシャレな自転車で、さらに乗っているのがマギーということもあり、すれ違う人の中には思わず二度見する人もいるほどだった。
あるファッション誌編集者は「高級ブランドのモンクレールとのコラボ車だと約70万円もします。『100%再生エネルギー使用の世界一おしゃれな折り畳み電動アシスト自転車』を謳っていて、日本のセレブな若者の間で人気です。もともと“車好き”のマギーさんらしいですね」と唸った。
帰国子女の令嬢で、10代からモデルとして活躍してきたマギーは、公式YouTubeで、自動車関連の動画をメインテーマに扱うほどのカーマニアとしても知られている。
「子供のころ、おばが乗っていた真っ赤なジープに憧れたのがきっかけ」と話し、30才の女性とは思えないすごすぎる愛車遍歴を歩んできた。
運転免許を取得した二十歳で、1台目からいきなりマニュアル車の中古のポルシェ・ケイマンを購入。2年後にはポルシェ・カイエンに買い替えたが、「物足りない」とわずか半年で手放した。次に選んだ3台目は、発売日に購入したという真っ白のボディーに赤の幌というド派手なメルセデスCクラスのカブリオレ。庶民には想像もできない豪華さだ。
そして現在は、1年前に1万円の札束をいっぱい詰め込んだルイ・ヴィトンのアタッシュケースをディーラー店に持ち込み、1700万円の現金一括払いで購入した日本に50台しかないという白のメルセデスCLS AMG53 Edition1。その模様を収めたYouTube動画は、148万回再生を記録している。