左脇腹痛のため、鈴木誠也(シカゴ・カブス)がワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への出場を辞退することになった。代わりには近本光司(阪神)、西川龍馬(広島)らが有力候補として報じられているが、他の選手を推す声も少なくない。
「栗山英樹監督は長打の打てる右打者として鈴木誠也に期待を寄せていた。近本や西川は左打者で確実性は高いが、ホームランは期待しにくい。実力的にはヤクルト2連覇を牽引した塩見泰隆が選ばれてもおかしくないが、下半身のコンディション不良で二軍調整を続けています」(野球担当記者。以下同)
鈴木誠也の辞退で、現状4名の外野陣は全て左打者になった。打線の核となる大谷翔平(エンゼルス)や村上宗隆(ヤクルト)、吉田正尚(レッドソックス)が左打者だけに、できれば右打者を選びたいところかもしれない。
「右にこだわるなら、松本剛(日本ハム)は面白いと思います。11年目の昨年大ブレイクし、3割4分7厘で首位打者を獲得。21盗塁を決めており、走れる選手でもある。もう一人、右打者では大穴として桑原将志(DeNA)にも注目したい。昨年は2割5分7厘と調子が上がらなかったが、一昨年は3割1分を打っていますし、過去にはゴールデングラブ賞を獲得するなど守備でチームを救うファインプレーを何度も見せています。侍ジャパンの経験は2017年の『アジア プロ野球チャンピオンシップ』の1回のみですが、ハッスルボーイでチームのムードメーカーでもある。代表にもすんなり溶け込めるでしょうし、盛り上げ役としての役割も果たしてくれます」