新興宗教団体「幸福の科学」の創始者で総裁である大川隆法氏が都内の自宅で倒れて、病院に搬送されたものの、3月2日午前に死亡が確認された。66歳だった。団体の後継者に注目が集まる中、有力候補と見られているのが大川氏の29歳年下の妻で「総裁補佐」の肩書きを持つ紫央さんだ。
紫央さんは1985年生まれ、徳島県出身。早稲田大学法学部を卒業後、日本銀行で働いた。地元の人間が証言する。
「筆記試験や面接をクリアして、新聞奨学金の奨学生に選ばれていました。チャラチャラしたところはなく、“真面目で優秀なお嬢さん”という印象でした。ご家族で『幸福の科学』の信者で、お兄さんは2009年の衆院選に幸福実現党から出馬して落選していました」(紫央さんを知る地元住民)
紫央さんは1年ほどで日本銀行を離れて、2009年に「幸福の科学」の職員になった。2012年に大川氏と結婚し、総裁補佐として公私ともに夫を支えてきた。教団関係者が、再婚当時を回想する。
「大川氏は当時の妻・きょう子さんと別居状態であることを告白し、2012年に離婚が成立。その約1か月後に紫央さんとの再婚を発表しました。紫央さんは“坂本龍馬の生まれ変わり”と華々しく紹介されました」
大川氏とその他の信者を繋ぐ「総裁補佐」として、紫央さんは、教団本体から出版事業、教育事業、政治活動など多岐にわたる仕事をこなしている。大川氏は、紫央さんを「パンダみたい」と溺愛していた。