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東京ドーム単独公演で売上20億円規模の羽生結弦 写真の取り扱いについて厳しく制限する理由

羽生結弦が経営者に(写真/共同通信社)

羽生結弦の単独公演は売上20億円規模で、「制限」もあった(写真/共同通信社)

 東日本大震災から今年で12年──プロ転向後、初めて迎える「3.11」を含めた3月10~12日に、羽生結弦(28才)は地元・宮城で開催されるアイスショー『notte stellata』に臨む。

 ショーには宮原知子(24才)や無良崇人(32才)といった日本を代表するスケーターが出演するほか、羽生とお互いにリスペクトし合う体操の五輪金メダリスト・内村航平(34才)がスペシャルゲストとして登場する。

「これまでにも復興支援のアイスショーに出演してきましたが、プロ転向前は3月はシーズン中だったため、震災当日にアイスショーに出るのは今回が初めてです。notte stellataはイタリア語で『満点の星』を意味し、震災後、避難所から見た満点の星を希望の光のように感じたという羽生さんの強い思いが込められています」(スポーツライター)

 最高2万9000円のプレミアム席を含め、チケットは発売即完売。『Hulu』での生配信と、映画館でのライブ・ビューイングはいずれも4000円のチケットが必要だ。

 羽生の「集客力」と「集金力」は、2月26日に東京ドームで行われた単独公演『GIFT』でもいかんなく発揮された。アイスショーは3000~1万人規模の会場を使用するのが一般的だが、羽生がたったひとりで集めた観客は満員の3万5000人。2万円以上するチケットの抽選に外れる人が続出した。全国80か所以上の映画館で行われたライブ・ビューイングには約3万人が足を運んだ。

「東京ドームの入場料収入が約9億円で、ライブ・ビューイングのチケットは1人4500円なのでそれだけで1億円を軽く超えます。また、公式グッズの売上は事前販売の時点で数億円に達し、当日はさらに爆発的な売れ行きになったとみられます。概算でも、たった一晩の単独イベントで20億円規模の売上を叩き出したことになります」(スポーツ紙記者)

お金儲けは「ちょっと違う」

 プロ転向後の活動を見据えたとき、羽生が気にかけていたのが「権利の問題」だった。は夕のマネジメントや肖像権の管理を行う『株式会社チームシリウス』の登記簿の目的欄には、《羽生結弦選手のマネージメント業務及びコンサルタント業務》に続いて《羽生結弦選手の肖像権及び著作権の管理》と記されている。

「以前から羽生さん側の了解を得ず、勝手に羽生さんの写真を使った写真集やグッズが販売されるということが頻発していたんです。ファンには自由に楽しんでもらいたい一方、『お金儲け』の道具にされることには“ちょっと違う”という感情があり、法的手段に訴えようとしたこともあったといいます」(スケート関係者)

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