3月7日、国際政治学者・三浦瑠麗氏の夫で投資会社「トライベイキャピタル」の代表・三浦清志容疑者が太陽光発電事業を巡り、取引先から預かった4億2000万円を着服したとして、業務上横領容疑で逮捕された。大手紙社会部記者はこう言う。
「逮捕容疑は、2019年10月に3回にわたり、トライベイキャピタルの債務の弁済に充てる目的で、三浦(清志)容疑者が関係する合同会社から4億2000万円をトライベイキャピタルに送金させたとしています」
瑠麗氏は清志氏の逮捕を受けて、「引き続き、捜査に全面的に協力する所存です。家族として、夫を支えながら推移を見守りたいと思います」と公式サイトでコメントを発表している。
現在すべての地上波レギュラー番組から“事実上の降板”となっている瑠麗氏は、「裁判の判決が出るまで、当面テレビ出演は難しくなった」(民放関係者)と見られている。では、裁判の期間は一体どのくらいになるのか。弁護士の郷原信郎氏はこう言う。
「三浦(清志)容疑者が今回の容疑で起訴され、裁判となった場合、裁判期間は本人が罪状を認めれば最短で2か月程度、本人が否認した場合は、被告と原告とのやり取りで時間が掛かりますから、1年弱で判決が出るというのが一般的な目安でしょう。
今回、三浦容疑者は『無罪を主張する』とのコメントを公表していますから、否認し続けた場合は、1年程度かかるものと見られます。また、業務上横領の被害者が多数にわたる場合は、その証人尋問などでより時間が掛かるケースもあります」
経済事件に詳しいジャーナリストの伊藤博敏氏は、罪状を認めるか認めないかで勾留期間も変わってくるという。
「三浦容疑者が特捜の見立てに従って罪状を認めれば、比較的短期間で保釈となるでしょう。反対に、特捜の見立てを受け入れず無罪を主張し続ければ長期勾留の可能性も出てきます。鈴木宗男氏や佐藤優氏は1年以上の期間、勾留されています。
昨年の五輪汚職事件では、大会組織委の高橋治之被告は4回逮捕・起訴されましたが、起訴内容を否認した結果、132日勾留されています。三浦容疑者も高橋被告のようになる可能性はあります」(同前)