最近、SNSなどで《カラダぐぅ》という言葉がバズっている。明石家さんまのものまねで知られる芸人・ほいけんたさん(57)が、バラエティ番組『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)の“サビだけカラオケ”コーナーに出演し、「歌い方が面白い」と話題になったことから生まれた言葉だ。T.M.Revolutionの「HIGH PRESSURE」を熱唱したほいさんは、サビの「カラダが」の部分を「カラダぐぅ↑」と聞こえる歌い方をして千鳥やかまいたちから突っ込まれ、視聴者を笑いの渦に巻き込んだ。一方で、ネットには彼の歌い方に対して、「卑怯者!」などといったバッシングの声もチラホラ。ほいさん自身はどう受け止めているのか。今の率直な思いを聞いてみると、意外な言葉が返ってきた。【前後編の前編】
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実を言うと、最初はよくわからなかったんですよ。何で笑われているのか。「肩が上から吊られているみたい」とか「まばたきしてない」「裏声が面白い」などと言われていますが、笑わせようと思って、そういう歌い方をしていたわけじゃないので。
『千鳥の鬼レンチャン』に出る前も、カラオケ番組で高得点を出していました。だから、きっちり音をとれるからキャスティングされたと思ったので、『千鳥の鬼レンチャン』では音程をとることに特化して歌ったんです。それで一生懸命歌ったら、自然とああいう歌い方になっただけなんです。それをいじってくれた千鳥やかまいたち、番組の演出のおかげで面白く見えて、笑ってもらえたんだと思っています。
おかげで、街を歩いていると、あるお父さんに「うちの中3の娘が、毎朝『♪カラダぐぅ』を目覚ましにして起きています」と言っていただいたり、僕の歌う姿の切り抜き動画がTikTokにたくさん上がっていたり、「小学生が面白いと思う有名人」の3位に入っていると聞いたりしました。楽しんでもらえて嬉しいです。
僕のYouTube「ほいけんちゃんねる」にも変化がありました。去年9月の『千鳥の鬼レンチャン』放送後、それまで登録者数800人ぐらいだったのがいきなり2000人になりました。1200人もファンが増えたなら、みんなを楽しませたいなと思って、番組で歌った河村隆一さんの『Glass』をアカペラで歌って、「ほいけんちゃんねる」にあげたんです。そうしたら、再生回数は100万回を超え、コメントも1000件くらいつきました。