ピンクのキャップにモコモコのムートン調コート、足元はグレーのタイトなレギンスにモカシンシューズを合わせている。3月上旬、リラックスコーデで渋谷の街中を歩いていたのは、女優の多部未華子(34才)だ。手にはグッチとコムデギャルソンがコラボし、大人気となった大きなトートバッグを提げている。ハイブランドをさりげなく合わせるあたりセンスが光る。
昨年デビュー20周年を迎えた多部。2002年にテレビドラマ初出演を果たしたのを皮切りに、ドラマや映画で活躍すると、2009年にNHK連続テレビ小説『つばさ』のヒロインを射止めて大ブレイク。爽やかな魅力も手伝って、CMでも引っ張りだこになった。
「2020年~2021年のCMランキングでは、女性部門の第1位になりました。広告主の間では、スキャンダルとは無縁で清潔感もあるので、安心して起用できると評判です。また、女性人気が高いため、化粧品から主婦向けの日用品、食品まで幅広いジャンルの企業からオファーがあります」(広告代理店関係者)
私生活では、2019年にカメラマンの熊田貴樹氏と結婚。2021年に第一子を出産すると、直後にスピード復帰し、出産直後とも思えぬスリムな体型は、ファンを驚かせた。さらに2022年の4月からはドラマ『マイファミリー』で二宮和也の妻役を熱演した。
「連ドラは拘束時間が長く、体への負担が大きい。そのために産後1年以上出演を見合わせる女優も多いのですが、多部さんは早々に連ドラ出演を果たして見事に演じきりました。結婚前は『子供ができたら、女優業は一旦お休みしたい』と周囲に語っていたそうですが、女優として脂が乗った時期で、仕事の楽しさも感じていたのでしょう。今は仕事と子育てを両立しています」(芸能関係者)
冒頭、渋谷に降り立った多部が訪れたのは、かつてCMに出演したこともあるユニクロだった。ユニクロで買い物を終えた多部の手には、入店時には持っていなかったえんじ色のエコバッグが増えていた。多部の存在に気づいた客の一人は「顔が小さくてオーラのある女性がいたと思ったら多部さんでした。すごいタイトなレギンス姿の私服でしたが、持っているものもセンスが良くて目立っていましたね。ユニクロでは少し浮いていると感じるぐらいオシャレでしたよ(笑い)」と話す。