メジャーリーグMVPの実績を引っさげて凱旋し、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)でも期待通りの活躍を見せている大谷翔平(28才)。岩手県奥州市で育った大谷は、社会人野球の選手だった父、バドミントン選手として神奈川県代表に選ばれたことがある母、独立リーグや社会人野球でプレーした7才上の兄、中学高校とバレーボール部でエースアタッカーとしてならした2才上の姉と、絵に描いたようなスポーツ一家で育った。
また、幼い大谷のキャッチボールの相手を務めていたのは、父方の祖父・正幸さんだ。高校時代には孫が出場する試合は欠かさず見に行き、プロ入り後、さらにはメジャー移籍後も出場試合は欠かさずテレビ観戦していたという。大谷が日本球界にいた頃、両親のために実家を建て替えようとした際には、正幸さんは“ちゃんと貯めておきなさい”と叱ったこともあった。
大谷に「お金の考え方」を教えた祖父は2020年3月に急逝したが、直接お別れはできなかったという。
「翌年、おばあさんには会えたそうです。大谷選手のお姉さんの結婚式が東京であり、久しぶりに一緒に過ごせたとか。孫の顔が見られたと喜んでいました。おばあさんは保育園の園長を務めたかたで、優しい人柄。大谷選手の活躍はうれしい半面“ケガをしないかヒヤヒヤして見ていられない”と、心配が先に立ってしまうそうですよ」(近隣住民)
家族思いの大谷だが、頭が上がらない存在が姉だという。
「とにかく服に無頓着で、プロ入り後も普段着はジャージー、高い買い物はスーツくらいだった大谷選手の“スタイリスト”役を担ったのはお姉さんでした。“せめて恥ずかしくない格好を”と、定期的に大谷選手の体のサイズを聞いては、TPOに合わせた私服を選んでくれていたといいます」(スポーツライター)
その姉の結婚相手は、大谷の母校・花巻東高校の教師で野球部部長を務めている。大谷自身、高校時代に指導を受けていた。
「大谷選手が楽しみにしているのが、姉夫婦の姪っ子に会うこと。1~2才で目に入れても痛くないほどかわいがっているとか。昨年のシーズンオフにも両親や姉夫婦を交えて姪っ子に会ったそうですが、普段からもビデオ通話で様子を見ているみたいです」(前出・スポーツライター)
いまもシーズンオフの帰国時には、身の回りの世話をしてくれるという加代子さん。都心にある大谷が所有するタワーマンションに足を運び、食事の準備などをすることもあるという。いつまで経っても、母親にとって息子は“手のかかる存在”なのかもしれない。
「大谷にとって、目標を明確に持つこと。それを文字にすること。そして実現するまで努力を続けることは何よりお母さんとの大事な約束事の1つのようです。そうやって彼はプロへと道を進めてきた。
大谷が高校3年生のときに書いた今後の人生を描く『人生設計ノート』には、『22才でメジャー投手最高栄誉のサイヤング賞』『24才でノーヒットノーラン』『27才でWBC MVP』といった言葉が並んでいます。一つひとつその目標を達成していけるのもお母さんの存在が大きいのでしょう」(別のスポーツライター)