ライフ

飲んだら副作用で「血圧が上がる」と記載されている薬94種リスト&注意点

高血圧人の中には服用している薬の副作用で症状を悪化させるケースも(イメージ)

高血圧の人の中には服用している薬の副作用で症状を悪化させるケースも(イメージ)

 高血圧と診断され、降圧剤を服用するようになってもなかなか数値が改善しない。医師からは「効いていないのでお薬を増やしますね」と、また種類が増えていく──。こうした悩みに直面する人は多いはずだ。しかし、その原因は生活習慣ではなく、あなたが服用している「別の薬」にあるかもしれない。銀座薬局代表の長澤育弘薬剤師が語る。

「実は多くの薬で、『血圧を上げる』副作用があります。代表的な例ではコロナ禍で発熱した際に使用された解熱鎮痛薬です。頭痛でロキソニンやイブプロフェンを飲んでいるのに、血圧が上がってしまうことが原因でまた頭痛を引き起こす。この“負の連鎖”によって状況が好転しないまま長期にわたって服用されるケースがあります」(以下、「 」内は長澤薬剤師)

 高齢になるにつれて血圧だけでなく、血糖値やコレステロールなども上がっていく。それに伴って、何種類もの薬を服用する「多剤併用」の問題は社会全体の課題になっている。

 厚労省の調査(2018年)では、75歳以上で7種類以上の薬を飲んでいる人の割合は24.8%に上るという。また2021年11月には米国医師会発行の医学誌『JAMAインターナル・メディシン』に、高血圧患者の5人に1人がほかに服用している薬の副作用によって症状を悪化させている──という論文が掲載された。

 長澤氏はそうしたリスクは「身近な薬にも潜んでいる」と指摘する。

「高血圧患者が併用することが多い糖尿病治療薬や脂質異常症治療薬など生活習慣病の薬のなかにも血圧を上げる薬はあります。また抗精神病薬や抗うつ薬は副交感神経が抑制される『抗コリン作用』を持つ薬が多く、頻脈や血管収縮を起こすことで血圧が上がります」

 こうした薬は、PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)のホームページに公開されている医療医薬品の添付文書の副作用の欄に「高血圧」「血圧上昇」などと記載がある。

 本誌・週刊ポストは長澤薬剤師監修のもと、そうした記載がある有名薬を抽出し、一覧表に示した。

関連記事

トピックス

ブラジルを公式訪問している佳子さま(写真/アフロ)
佳子さま、外交関係樹立130周年のブラジルを公式訪問 子供たちと笑顔でハイタッチ、花柄のドレス姿も 
女性セブン
来来亭・浜松幸店の店主が異物混入の詳細を明かした(右は来来亭公式Xより)
《“ウジ虫混入ラーメン”が物議の来来亭》店主が明かした“当日の対応”「店舗内の目視では、虫は確認できなかった」「すぐにラーメンと餃子を作り直して」
NEWSポストセブン
家出した中学生を自宅に住まわせ売春させたとして逮捕された三ノ輪勝容疑者(左はInstagramより)
《顔面タトゥーの男が中学生売春》「地元の警察でも有名だと…」自称暴力団・三ノ輪勝容疑者(33)の“意外な素顔”と近隣住民が耳にしていた「若い女性の声」
NEWSポストセブン
山本賢太アナウンサーのプロフィール。「人生は超回復」がモットー(フジテレビ公式HPより)
《後悔と恥ずかしさ》フジ山本賢太アナが過去のオンラインカジノ利用で謝罪 「うちにも”オンカジ”が…」戦々恐々とする人たち
NEWSポストセブン
親日路線を貫いた尹政権を「日本に擦り寄る屈辱外交」と断じていた李在明氏(時事通信フォト)
韓国・李在明新大統領は親中派「習近平氏の接近は時間の問題」、高まる“日本有事”リスク 日米韓による中国包囲網から韓国が抜ける最悪のケースも
週刊ポスト
週刊ポストの名物企画でもあった「ONK座談会」2003年開催時のスリーショット(撮影/山崎力夫)
《追悼・長嶋茂雄さん》「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 落合博満の巨人入団をめぐって議論白熱「どう転ぶかわからないけど、ボクは落合を獲るのがいいと判断した」
週刊ポスト
田中真一さんと真美子さん(左/リコーブラックラムズ東京の公式サイトより、右/レッドウェーブ公式サイトより)
《真美子さんとの約束》大谷翔平の義兄がラグビーチームを退団していた! 過去に大怪我も現役続行にこだわる「妹との共通点」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《「来来亭」の“ウジムシ混入ラーメン”動画が物議》本部が「他の客のラーメンへの混入」に公式回答「(動画の)お客様以外からのお問い合わせはございません」
NEWSポストセブン
金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)
《金スマ『ひとり農業』ロケ地が耕作放棄地に…》名物ディレクター・ヘルムート氏が畑の所有者に「農地はお返しします」
NEWSポストセブン
6月9日付けで「研音」所属となった俳優・宮野真守(41)。突然の発表はファンにとっても青天の霹靂だった(時事通信フォトより)
《電撃退団の舞台裏》「2029年までスケジュールが埋まっていた」声優・宮野真守が「研音」へ“スピード移籍”した背景と、研音俳優・福士蒼汰との“ただならぬ関係”
NEWSポストセブン
小室夫妻に立ちはだかる壁(時事通信フォト)
《眞子さん第一子出産》年収4000万円の小室圭さんも“カツカツ”に? NYで待ち受ける“高額子育てコスト”「保育施設の年間平均料金は約680万円」
週刊ポスト
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン