京野菜や豆腐、おばんざいなどおいしいものが尽きない京都グルメ。数ある名店から、花街の芸妓や舞妓、地元の人にも愛されるとっておきのお店を、歌舞伎役者・大谷廣松さんと宮川町の舞妓・ふく凪さんがご案内します。
●『祗をん 萬屋』九条ねぎ香る行列必至の一杯
上品な鰹だしに九条ねぎたっぷりのうどんには開店前から行列ができる。「京都に行ったら食べたくなる味です」(大谷さん)。
新鮮な九条ねぎはシャキシャキとして甘みも。人気は鶏肉入りの「つのだ」(2000円)。
住所:京都市東山区花見小路四条下ル二筋目西入ル小松町555-1
●『季の美 House』品格ある店内で嗜むクラフトジン
柚子、山椒、玉露などの厳選された素材で造られたクラフトジン「季の美」の飲み比べや、クラシックカクテルが楽しめる。
住所:京都市中京区河原町通二条上る清水町358
●『千丸屋』湯葉一筋200年、京料理の真髄を味わえる
1804年創業の京湯葉の名店。乾燥湯葉や生湯葉などを購入できるほか、店内にある食事処では、ひとり1つの鍋で贅沢に湯葉鍋ランチを味わえ、外国人観光客も多い。
湯葉鍋詰め合わせ(大=5670円・小=3510円)は、京湯葉の旨みが広がる鍋を自宅で楽しめる贅沢な一品。贈り物にもぴったり。
蓋を開けた瞬間にたっぷりの京湯葉がふっくら! 「大名物湯葉鍋」(1980円)は「やさしいお味にホッとします」(ふく凪さん)。
住所:京都市中京区堺町通四条上る八百屋町541
●『川間食堂』鴨川を眺めながら極上モーニング
鴨川沿いに位置するカフェは宿泊施設(TABITABI STAY 川間「KAWAMA」)も併設。窓際の特等席では、桜や新緑など四季折々の景色が望め、ゆったりした気分で癒しのひとときを過ごせる。商品はテイクアウトも可。
季節のフルーツが入ったスイーツサンド(600円)や、稲荷揚げに鶏ミンチを詰めた京風きつねライスバーガー(650円)は日替わりでスープ(380円)と一緒にぜひ。京都麦酒(800円)などアルコールも。
住所:京都市下京区都市町141-2
●『白碗竹快樓 バイワンジュウクワイロウ』風情あふれる花街で昔ながらのふかひれ料理を堪能
お茶屋などが立ち並ぶ祇園新橋通り沿いにたたずむ雰囲気たっぷりの中華料理の名店。「大好きな店で、京都に来るたびに訪れています。特にふかひれご飯が絶品! 食べると思わず顔がとろけます」(大谷さん)。要予約。
名物のふかひれ料理は姿煮や土鍋ご飯、麺などバリエーション豊富。ランチコース「時菜 壱」(4800円)では、旬の食材を使った料理も楽しめる。
住所:京都市東山区元吉町49
●『レバノン料理 汽[Ki:]』フランス仕込みのこだわりが光る
フランス料理店で腕を磨いたシェフが手がける京都では珍しいレバノン料理。シェフ自ら野菜作りをするなど、安心安全な食材をたっぷり使用した料理は女性にも大人気。
定番は薪釜で焼いたチキンと中東料理でポピュラーなコロッケのような料理「ファラフェル」が味わえるランチメニューの「チキンとファラフェルミックス」(2300円)。
住所:京都市下京区都市町149
●『焼きそば おやじ』芸妓・舞妓が愛する焼きそばパン
営業時間は1日2時間、地元の芸妓・舞妓も足繁く通うという名店。焼きそば(1個800円)は鉄板の上に提供されるので、最後までアツアツで食べることができる。“隠れメニュー”の焼きそばパン(250円)はまれに店頭で売られることも。
住所:京都市東山区北御門町259
●『サラダの店サンチョ』鮮度抜群&ボリュームたっぷり
創業50年の歴史を感じる老舗洋食店では常時10種類以上のサラダが並ぶ。一番人気の「照焼ステーキとサラダ」(1580円)は、赤身ステーキを自家京風白みそとしょうゆベースのソースで味付けしたボリューム満点の一品。「スモークサーモンサラダ」(1230円)、「ホワイトアスパラサラダ」(980円)はそれぞれ違ったドレッシングで提供。
住所:京都市中京区裏寺町通四条上ル中之町572
※掲載情報は3月10日時点のもので、商品の売り切れや価格が変わる場合があります。
取材・文/井上明日香 撮影/杉原照夫、玉井哲郎
※女性セブン2023年3月30日・4月6日号