いよいよ春到来! 今年の春は久々のお出かけで、京都に引き寄せられる人も多いはず。旅に出ればお土産選びも楽しみのひとつ。定番のお土産もいいけれど「少し変化をつけたい」という人のために、京都ならではの新定番を見つけました。自分へのお土産としても買いたくなってしまうかも! 歌舞伎役者・大谷廣松さんと宮川町の舞妓・ふく凪さんが京都の奥の奥をご案内します。
●『小丸屋住井』花街の文化を支える伝統うちわ
芸妓・舞妓が名前を入れてご贔屓さんなどに贈る「京丸うちわ」や、京都・深草にある竹林の真竹を使用したことが発祥の「深草うちわ」のほか、舞妓が舞う「京おどり」「都をどり」などの舞台小道具も取り揃えている。
芸妓・舞妓と同じように、受注生産でオリジナルの名前を書いてもらえる京丸うちわ(3850円)が看板商品。日本舞踊に欠かせない京扇子(7700円)の品揃えも豊富。
住所:京都市左京区岡崎円勝寺町91-54
●『御箸司 市原平兵衞商店』知る人ぞ知る専門店
1764年に創業した箸専門店で、禁裏御用の御箸司として現在に至る。店内には食事用をはじめ、茶懐石、料理用など用途別に400種類以上のお箸が並び、永く愛用できる一膳に出会えるかも。
平安箸「拭き漆仕上げ」丸(4620円)、平安箸「柿渋仕上げ」天細(4620円)、京風もりつけ箸(1870円)。どれも細く丈夫で、柔らかいもの、細かいものを掴みやすい。
住所:京都市下京区堺町通四条下る
●『京つけもの村上重本店』天保3年創業 季節の味わいを生かした漬物がズラリ
四季それぞれの味で客人をもてなす京都の心が息づく老舗漬物店。野菜本来の持ち味を生かしたシンプルな味つけと独自の製法が人気の理由。看板メニューの千枚漬(冬季限定)は塩と昆布のみで作られ聖護院かぶらの甘みも感じられる。
数十種類の漬物が並び、籠を手にぐるりと見渡しながらあれもこれもほしくなる。
今時期のオススメは12月〜5月限定のちりめんすぐき(500円)、1月〜4月限定の菜の花漬(500円)と本干しだいこん(600円)。長いもの青唐風味漬(600円)はサクサク食感とさわやかな辛さがヤミツキに。しば漬(580円)は酸味が上品で食べやすい。
住所:京都市下京区西木屋町四条下る船頭町190