大相撲初場所は実に125年ぶりとなる「1横綱1大関」の番付に。ところが横綱・照ノ富士は4場所連続休場。春場所では、先場所優勝の大関・貴景勝が綱取りに挑むが、初日から小結・翔猿にはたき込みで敗れるなど、波乱の展開に。そんななか、角界で存在感を増しているのが、貴景勝を筆頭とする「埼玉栄高グループ」と、照ノ富士が頂点の「モンゴル出身グループ」だ。2グループを中心に、注目の関取29人のプロフィールを紹介。NHKの相撲中継では、知ることのできない、リアルな素顔が見えてくるかもしれない──。
【番付】四股名(年齢)所属部屋/出身地/身長、体重/出身校
【横綱】照ノ富士(31)伊勢ヶ濱/モンゴル/192cm、180kg/鳥取城北高
現役続行危機だが、引退されると番付が崩壊状態になるため、「協会は休場にも寛容」(担当記者)という。師匠が3年後に定年のため、部屋を継ぐ見込み。日本国籍を取得し、引退後へ準備万端か。
【大関】貴景勝(26)常盤山/兵庫県/175cm、165kg/埼玉栄高
妻は元モデルで、元大関・北天佑の次女。義父が生前興した旧二十山部屋の建物で生活中。部屋を開く準備万端だが、年寄名跡は未入手。母も美人で有名。突き押し一辺倒で横綱昇進なら前代未聞。
【関脇】若隆景(28)荒汐/福島県/182cm、132kg/学法福島高→東洋大
祖父は元小結・若葉山、父は元幕下・若信夫の大波三兄弟の三男。「次兄・若元春とはケンカするが長兄・若隆元が仲を取り持つ」(担当記者)。4児のパパでもある。
【関脇】豊昇龍(23)立浪/モンゴル/188cm、141kg/日体大柏高
元横綱・朝青龍の甥。叔父の現役時代をビデオで研究したというが、「周囲には“比較されたくない”と本音を漏らすことも」(協会関係者)。朝青龍譲りの負けん気と速さがある。
【関脇】霧馬山(26)陸奥/モンゴル/186cm、140kg/アブラカ高
他のモンゴル勢と違い首都ウランバートルから遠く離れたドルノド県育ち。大草原で育った元・遊牧民。「照ノ富士や逸ノ城ら鳥取城北勢とも親交が深い」(担当記者)。
【小結】若元春(29)荒汐/福島県/187cm、143kg/学法福島高
長兄と違う部屋へ入門予定だったが、高3時の東日本大震災で荒汐部屋へ緊急避難したきっかけで弟と一緒に入門。阿炎と気が合う。三兄弟で「一番の素質」の声も。
【小結】琴ノ若(25)佐渡ヶ嶽/千葉県/189cm、172kg/埼玉栄高
祖父は元横綱・琴櫻、父が元関脇・琴ノ若。「趣味は稽古、恋人も稽古の超真面目男」(一門関係者)。部屋を継ぐのが既定路線。大関昇進なら四股名は「琴櫻」に。
【小結】大栄翔(29)追手風/埼玉県/182cm、165kg/埼玉栄高
土俵では地味だが埼玉栄つながりで広い人脈が。2019年3月、阿武咲と一緒にスナックでホステスと密着する写真を本誌が報じたことも。高校の後輩・貴景勝とは仲良し。
【小結】翔猿(30)追手風/東京都/174cm、133kg/埼玉栄高→日大
高校・大学では同学年の御嶽海、北勝富士に後れを取るも、30歳で新三役に。素早い動きで押し込んでの引き落としなどが得意技。申年生まれ。