優勝という最高の結果を迎えた侍ジャパン。優勝後の会見で栗山英樹監督が今大会限りでの勇退を示唆した。果たして次の侍ジャパンの監督は誰になるのか。そこで気が早いが、今回のWBCを取材した各メディアの記者に一足先に予測をしてもらった。
打率.435、1本塁打、8打点、出塁率と長打率を足したOPSも1.345。投手としても2勝1セーブ、防御率1.86。さらには、「現役最強打者」と呼ばれ、エンゼルスの同僚でもあるマイク・トラウトを抑えて優勝投手になり、大会MVPも受賞──まさに大谷のためにあった大会といっても過言ではないが、このお膳立ては監督選考から始まっていたという。
「NPBが栗山監督に白羽の矢を立てたのは14年ぶりの世界一奪還のため、大谷翔平とダルビッシュ有の招へいを最優先課題と位置づけたからです。メジャーの選手、それも投手にとってWBCに出場するメリットはあまり多くない。しかし、6年ぶりの大会で今後の発展も考えると2人の出場は必要不可欠だった。そのため日本ハムの監督だった栗山監督は当然のこと、日本ハム時代にマネージャーとして大谷やダルビッシュの面倒を見ていた人物を擁するなど徹底的な“シフト”を敷いていました」(スポーツ紙デスク)
WBCでは第1回から王貞治、原辰徳、山本浩二、小久保裕紀が指揮してきた。五輪では北京五輪以降だと星野仙一、稲葉篤紀が監督を務め大会ごとにチームを指揮する人物は変わってきた。
では、3年後に再び世界一に導いてくれる侍ジャパンの監督は誰になるのか。今回のWBCを取材したメディア各社の記者に聞くと、口を揃えて「最右翼」とあげる人物が工藤公康だ。