現在はフランスと日本の二拠点生活をしながら世界を舞台に活躍中の女優・杏(36)。3月13日には、出演したアメリカ・イタリア合作のオムニバス映画『私たちの声』の主題歌「Applause」が第95回アカデミー賞歌曲賞にノミネートされたため、授賞式に出席。現地の様子を写真とともに自身のインスタグラムに掲載していた杏だが、その投稿の中で、アカウント名を「杏」から本名の「渡辺杏」に変更したことを報告し、話題となっている。
その理由として、〈Anneが世界中にある名前のため、元々海外ではフルネームで活動していたのですが…こちらのアカウント名も同じく合わせてみました とはいえ特には変わりません!〉と綴っている杏だが、一体背景に何があったのか。芸能関係者が言う。
「本名解禁は、父親である渡辺謙さん(63)との関係の変化が影響しているのではないかと言われています。彼女はもともと15歳でモデルとしてデビューした当初は渡辺杏を名乗っていたのですが、その後、謙さんと実母の泥沼の離婚裁判が始まり、杏さんは実母側についた。
彼女からしてみたら謙さんは “母親を裏切った”存在で、女優を始めてからはそんな父親の七光りと言われることを嫌い、父を想像させる『渡辺姓』を封印していたのです。その後は女優業について謙さんが手助けをしようとしても、杏さんはあくまで自分の力で成長しようと努力してきました。事務所を移籍する際にも自分で今の事務所を探してきたほどです」
昨年12月に朝日新聞に掲載されたインタビューでは、〈私自身も世間で言う「こうあるべきだ」という親子関係はそんなになかった〉と明かした杏。だが、そんな父娘は現在、“雪解け”を迎えているという。映画関係者が話す。
「2017年に杏さんは実母が社長を務めていた個人事務所からの独立をめぐり、実母に訴訟を起こされました。その時には傷心の杏さんに寄り添い続けたと言いますし、前夫・東出昌大さんの不倫騒動の際にも謙さんはずっと娘を支えていた。そんな中で、杏さんの謙さんへの気持ちも徐々に変化していったそうです。
また、誰も“父親の七光り”と思わなくなるほど、杏さんが今や世界で活躍する大女優となったことも影響しているのではないでしょうか」