近代的なビル群を望む荒れた大地に、ひとりの少年が腰を下ろしている。遠くを眺める瞳に光が差すと、少年は導かれるように走り出した。3月21日、滝沢秀明(41才)がツイッターの生配信で新会社「TOBE」の設立を発表。アーティストをプロデュースし、改めてエンターテインメントの世界で走り出すと宣言した。
冒頭のシーンは同日にSNS上で公開された、新会社のコンセプトムービーだ。幻想的な映像に滝沢本人のナレーションが重なる。わずか1分4秒のこの動画に、再始動する滝沢の策略がある。
滝沢は昨年10月にジャニーズ事務所を退所すると、すぐにツイッターを開設。SNS上でファンとの交流を続けてきたが、今後に関する言及はなく、その動向に注目が集まっていた。
「新会社には、ジャニーズ事務所を退所した面々など、滝沢さんを慕うタレントが集結するのではないかという見方があります。一方、滝沢さんは『新人の発掘』を掲げており、常時オーディションを開催するとしています。公式ホームページから、簡単に応募できるようになっています」(芸能関係者)
応募資格は《日本国内在住の方》《審査過程においてテレビ・WEB・その他媒体にて出演可能な方。合格後のレッスンに参加可能な方》となっており、年齢や性別についての制限はなく、幅広く人材を募集している。
「滝沢さんは2020年1月に『Snow Man』と『SixTONES』を同時デビューさせるなど、プロデュース力には目を見張るものがありました。なかでもメンバー構成には長けていて、ルックスだけではなく、性格やキャラの組み合わせなどを考慮してグループを構成していた。
応募条件のハードルが低いのは、新たなアーティストをグループでプロデュースすることも視野に、より多くの人材を見たいという考えがうかがえます。『滝沢歌舞伎』の実績もあり、演技に特化した人材も発掘したいという思いもあるようです」(前出・芸能関係者)
滝沢は新会社の設立にあたり、ホームページに「自由で新しい次のエンターテイメントの形に挑戦します」とのメッセージも載せている。実はその“新しい形”に向けて、すでに準備を進めているようだ。
「コンセプトムービーを制作したのは、滝沢さんの友人で、映像クリエーターの新宮良平さんです。彼は気鋭のクリエーターらが所属する映像制作会社『BABEL LABEL』のメンバーのひとり。新宮さんが映像制作に携わったのは、友人だからというだけではないとみられています」(前出・芸能関係者)
BABEL LABELは、ネットテレビ「ABEMA」の親会社「サイバーエージェント」のグループ会社だ。さらに今年1月には、世界最大級の動画配信サービス「Netflix」と、今後5年間にわたる映画やドラマの製作、さらに世界190か国への配信を目的とした戦略的パートナーシップを結んでいる。