17年続いた日本テレビ系の朝の情報番組『スッキリ』が終了し、4月3日から南海キャンディーズの山里亮太がMCを務める『DayDay.』がスタートする。「エンタメ系の旬の情報を取り入れたい」という理由から、『スッキリ』を見続けてきたという、コラムニストの辛酸なめ子さんはこう話す。
「海外セレブが来日して出演することも多く、新発売のロボットなど流行の現象についてよく取り上げているので、情報源として役立ちました。
司会の加藤(浩次)さんの、時々荒々しさも感じさせつつ、ニュースに対して率直な意見を言うところに引き込まれていたのも視聴の理由です。
番組が終わるいま、殺人現場から桜の開花スポットまで活躍しまくってきた阿部(祐二)リポーターが番組終了後にそのエネルギーをどこで発散されるのかが気になっています」(辛酸さん)
『DayDay.』で山里とともにMCを務めるのは、2月末にNHKを退局したばかりの武田真一アナと、入社3年目の黒田みゆアナだ。コンセプトは“井戸端会議”で、アンケートやチャットで、視聴者の意見をリアルタイムで反映していくという。
テレビプロデューサーでタレントのデーブ・スペクターは、山里の“ある部分”に注目しているそう。
「彼は4月からレギュラー8本、うち『DayDay.』はオビ(月〜金に放送される帯番組)。どう考えても、めちゃくちゃ稼いでますよね。だからそろそろ彼のメガネは大きくなってくるはずです!
まあそれはさておき(笑い)、元NHKの武田アナもいるので番組でニュースも取り上げると聞いています。バラエティー色が強いといわれる『DayDay.』で、ゴリゴリ硬派のイメージの武田さんがどうハマっていくのかは気になるところですね」
一方、テレビプロデューサーの鎮目博道さんは、山里のMC力に期待を寄せる。
「MCとして大事な要素に“自分を消す”力というのがあります。伝える情報を邪魔しないこととも言い換えられるでしょう。たとえば明石家さんまさんがニュースを伝えても、さんまさんの方に意識が向いてしまいますよね。その点、山里さんはいい意味で自分を消せるし、トークスキルも抜群。それに“天の声”として視聴者におなじみ感があります。自虐を交えたトークは場を明るくしてくれるはず」
取材・文/辻本幸路
※女性セブン2023年4月13日号