2001年、特撮ドラマ『百獣戦隊ガオレンジャー』(テレビ朝日系)でガオレッド役を演じた金子昇さんは48歳となった。同番組放送中に結婚した金子さんは1男2女の父となり、ドラマや映画、舞台で活躍を続けている。この春、ヒーロー役を演じてからから4年後に生まれた次女の金子のあさん(18)が芸能の道を歩み始めた。父親の知られざる家庭での顔や、のあさんの今後の抱負を聞いてみた。【前後編の後編。前編から読む】
──お父さんの金子昇さんは俳優ですが、のあさんはモデル志望とお聞きしています。モデルを意識し始めたのはいつ頃ですか。
「中学生のときです。その頃からモデルさんに憧れて、自分もモデルをやってみたい、と思うようになりました。パリコレや映画で活躍する米国のゼンデイアさんが好きで、私もいつか海外でレッドカーペットを歩いてみたいという夢があります」
──レッドカーペットは、モデルにとっても役者にとっても華やかで、憧れの場所ですよね。
「幼い頃から父を見ていて、キラキラした世界に憧れをずっともっていました。大変な面もあると思いますけど、カメラに撮られること、演じることが楽しそうでしたし、父は家でじっとしているなと思ったら、急にビリヤードに行ったりするんです。フットワークが軽く、すごく自由に生きている感じがしていいなと」
──お父さんは自由な方なのですね。
「家ではあまりしゃべらなくて、何かをじっと考えていることが多いんです。私も静かなほうなので、父と2人でリビングにいたら、ずっと静かで誰もいないみたいな。だから、テレビのバラエティ番組でよくしゃべっている父の姿を見ると、『誰?』って感じで新鮮です(笑)」
──家で寡黙な父親だと、躾も厳しかったんじゃないですか?
「いえ、それが兄妹みたいで優しいです。子どもの頃から『勉強しなさい』と言われたことはないし、成績のことで怒られたこともありません。一番厳しいのは返事についてで、何かを言われてきちんと返事をしないと、『返事は?』と注意されます。
ほしいものをねだっても、いつも簡単には買ってくれない父ですが、携帯電話のときは闘いました(笑)。周りの友達はほとんどみんな持っていたので、ずっとねだっていました。でもいつも『もう少し待ってね』というだけで、中学3年のときにようやく携帯電話を持つことができました。父はほしいものは自分で働いて買いなさいという教えで、どうしてもほしいものがあるときはお年玉でやりくりしたり、今はアルバイトをしたりして買っています」