岸信夫・前防衛相の体調悪化による辞職に伴い、4月23日投開票の衆院山口2区補選に出馬する信夫氏の長男・岸信千世氏。その政治資金パーティーが3月27日に永田町にあるザ・キャピトルホテル東急の大宴会場「鳳凰」で開かれた。参加者によると、「会費は1人2万円。かなり盛況で、500人ほどは参加していた」という。当選前にもかかわらずこれだけ大規模なパーティーを開くのは異例なことだ。
規模も“桁外れ”なら、挨拶に駆けつけた政治家たちの“追従ぶり”も異例なものだった。まず、塩谷立・安倍派会長代理が壇上に上がり、こう話した。
「我々清和政策研究会としては、『安倍(晋三)さんの後は誰だ?』という話がありますが、とてもそれを誰かが埋めることもできませんので、私どもとしてはみんなで協力して、とにかく安倍さんが蒔いた種をしっかりと花を咲かせるよう努力しようということでやってまいりました。
私は会長代理を務めさせていただいておりますが、正直、お父さんの岸信夫さん、頑張ってほしいな。やっぱりこういう時には正直、直系とか血筋とか、そういう人たちが中心になれば治まるような状況があるわけですから、岸信夫先生にも私は全部そういう立場に立って、というお話しもしました。
しかしもう既に安倍元総理が亡くなった時に車椅子の状況でありましたし、我々が思っている以上に状況が良くないということで、この話は去年の暮れの岸信夫先生の政経パーティーでもお話ししましたが、本当に残念な限りで引退せざるを得ないということでございました。
私ども政策グループにとっても、安倍さん、そして岸さんが辞職するなんていうことは大変な痛手であります。それをしっかりと繋いでいく。この信千世さんが今回、立派に後継者として前へ進んでくれたということに、本当に心強いことと思う次第であります」