国内

美智子さま、「脱マスク」でプライベートなお出かけ 国民に向けた笑顔のメッセージ

穏やかな笑顔を咲かせられた(3月、東京・千代田区)

穏やかな笑顔を咲かせられた(3月、東京・千代田区)

 上皇さまと美智子さまを乗せた車がゆっくりと近づくと、沿道に集まった大勢の人から歓声が上がり、拍手が静かに広がった。3月20日、春の暖かい陽気のなか、ご夫妻は東京ステーションギャラリー(東京・千代田区)で開催中の展覧会『佐伯祐三 自画像としての風景』をお忍びで鑑賞された。

「大正から昭和初期に活躍した洋画家で、生誕125年を記念した展覧会でした。美智子さまは以前も佐伯祐三作品を鑑賞されたことがあり、関心を持たれていたため、訪問が実現しました」(皇室記者)

 冒頭のシーンは、展覧会へ向かわれる際の様子だ。その日、ご夫妻を出迎えた人の多くは、屋外にもかかわらずマスクを着用していた。

「人々の出迎えに対して、美智子さまはお車の中でマスクを下げられ『脱マスク』で応えられました。美智子さまは優しく微笑まれ“お大事にね”とおっしゃっているように見え、美智子さまらしいお気遣いに涙がこみ上げてきました」(居合わせた人)

 宮内庁関係者は、「『脱マスク』は美智子さまからのメッセージ」と話す。

「政府は3月13日にマスク着用は『個人の判断が基本』とルール変更しましたが、大半の人はいまもまだマスクを着用しています。美智子さまは“ルールが緩和されるほど感染が落ちついてよかったですね”と喜びを示されたのでしょう。

 政府は“高齢者が感染拡大時に混雑した場所に行くとき”にマスク着用が効果的としています。美智子さまも88才とご高齢ですが、いまは感染拡大時でもないし、車内は混雑もしていません。脱マスクをされ破顔の表情をお見せになったのは、正確にルールを踏まえられた美智子さまらしく、“必ずしも無理にマスクをつけなくても大丈夫なのですよ”と伝えられたかったのではないでしょうか」

 新型コロナの感染が拡大して以降、美智子さまは徹底したおこもり生活を送られていた。私的な外出を控えられ、多くの国民は美智子さまのご様子を知る機会を失っていた。その間、心配の募る報道も多くなされた。美智子さまは乳がんや白内障の手術を受けられ、微熱や手のこわばりが続いたという。

「美智子さまは、今回の外出で国民に対して元気なお姿を見せ、安心させたいというお考えもあったのでしょう。いつも笑顔を崩されない美智子さまですが、口元を見せられるとまったく印象が違いますから」(前出・宮内庁関係者)

 そうでなくとも、感染予防のため着用が推奨されてきたマスクの長時間着用が習慣化すると、体へのマイナスの影響がある。医療ガバナンス研究所理事長で医師の上昌広氏が解説する。

「マスクを着用して運動をした場合、心拍数や呼吸数が25%増加し、疲労感が38%高まるという報告があります。こうした息苦しさや疲れは、高齢者にとって大きな負担につながりかねません」

 健康だけでなく、コミュニケーションにも悪影響を及ぼす可能性があるという。

「マスクは、高い音を減衰させるフィルターとして働くため、マスクをしている人の声が聞こえにくくなります。特に高齢者は高音域の聴力が低下しているため、より聞こえにくくなってしまい、会話などに影響が及びます」(前出・上氏)

 現在、上皇さまも美智子さまも、補聴器をお使いだという。

「ご成婚以来、常にお互いを慈しみ、支え合われてきたご夫妻にとって、夫婦のコミュニケーション不全は何よりも避けるべきことなのでしょう」(別の宮内庁関係者)

 そうしたこともお考えになり、美智子さまはこのタイミングでの「脱マスク」を選ばれたのだろう。

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン