新年度を迎え、テレビ界も気分一新。色々な新番組が始まるが、今年の春のドラマのラインアップは豪華絢爛だ。フジテレビの月曜21時、通称「月9」で木村拓哉主演の『風間公親-教場0-』がスタート。TBS系「日曜劇場」には福山雅治(54才)主演の『ラストマン−全盲の捜査官−』(TBS系)、さらに天海祐希(55才)主演の『合理的にあり得ない』(カンテレ・フジテレビ系)、橋本環奈(24才)、Hey! Say! JUMPの山田涼介(29才)が出演する『王様に捧ぐ薬指』(TBS系)などが並ぶ。
「このほか、芳根京子さん主演、ジャニーズWESTの重岡大毅さんらが出演し、知的財産を扱った『それってパクリじゃないですか?』(日本テレビ系)や、King & Princeの高橋海人さんとSixTONESの森本慎太郎さんのW主演で、人気芸人の半生をドラマ化した『だが、情熱はある』(日本テレビ系)など、バラエティーに富んでいます。
ただ、なんといっても目玉は木村さんの月9でしょうね。まさか福山さんの日曜劇場と同クールだとは思いませんでしたが」(テレビ局関係者)
別のテレビ局関係者も、今クールでの木村と福山の“競合”に目を疑ったという。
「この2人が同時期に主役を演じることは初で、少し前ならあり得ないことでした。局も放送日も違うとはいえ、同クールでは視聴率で比較され、どちらのドラマが数字で勝った、負けたという話になりますから。だからテレビ局サイドは、ドラマが放送される真裏の番組や、同時期のドラマの主役などを前もってチェックし、調整するんです」
にもかかわらず、かぶってしまったのはなぜなのか。
「実は『教場』の放送時期が大きくズレこんでしまったのです。フジ側は当初、2021年10月クールで放送する計画でいた。しかし、そのとき木村さんは海外の配信ドラマの撮影が入っていたため、実現できなかった。当時の木村さんは、“できればやりたいですね”とは言っていたものの、風間のキャラの強さもあり、連ドラ化のハードルは決して低くないことをわかっていたとも聞いています」(前出・別のテレビ局関係者)
だが、時間とともに木村の思いも徐々に変化し、「連ドラでもあの世界観を実現できるかもしれない」と前向きになっていったという。
「“やるなら月9”というのが、木村さんのこだわりでした。彼はこれまで月9に最多出演し、数々の“伝説”を生み出してきた。“月9を盛り上げたい”という使命もあるのだと思います」(前出・別のテレビ局関係者)
型破りの検察官役で35%近い視聴率を叩き出した『HERO』、山口智子(58才)との共演で社会現象を巻き起こした『ロングバケーション』、アイスホッケー選手役に挑んだ『プライド』など、木村が伝説を生み出してきた舞台が、月9だった。今作でも新たな伝説の誕生に期待だ。
※女性セブン2023年4月13日号