内紛勃発の旧NHK党(政治家女子48党)。ガーシーこと東谷義和容疑者の参院議員除名と立花孝志・前党首の引責辞任をきっかけに借金返済を求める債権者の”取り付け騒ぎ”が発生し、立花氏が大津綾香・新党首に「代表権返上」を求めるが、大津氏は要求を拒否。3月31日の記者会見では立花・前党首と黒川敦彦・前幹事長のバトルがネット中継された。
渦中の大津党首は代表権返還をめぐって大津氏が「代表おりたほうがいいなら、明日紙用意します」とし、立花氏とみられる人物が「代表譲って下さい」と返しているLINEでのやりとりをツイッターで公表した後、4月2日には「大津綾香」名義で立花氏を「許せません」などと記されたネットの書き込みについて〈なんか知らないけど偽物が発言してるらしいですが私の発言ではありませんw 他何を言ってるか知らんけど〉とツイートするなど、SNSでは断片的に発信しているものの、スタンスがわかりにくい。未だ記者会見などは開いていない。
その大津氏が4月4日、週刊ポストのインタビューに応じた。大津氏は今年3月8日、党首辞任とNHK党の「政治家女子48党」への名称変更を発表した立花氏とともに記者会見に登場して新党首として政界デビューした。まずは党首就任の経緯をこう語る。
「政治家を志したのは、本当に3か月前です。昨年のクリスマス頃、ネットの広告で『兼業で稼げる政治家という仕事』というような立花氏が行なった募集を見て、私もやってみようかとポチポチして(応募して)いたら、翌日、立花氏からいきなり電話がかかってきて、目黒区議選に出馬することが決まったんです。立花氏は、NHKの『週刊こどもニュース』で池上彰さんの娘役をやっていた私の経歴を気に入ったようです。それまで、立花氏は、政治に関わっている変なおっさんというイメージでした。
立花さんは、私の経歴などを気に入って、私を政治家女子48党の党首にすると。その時まで新しくできる党だと思っていたんですが、就任会見(3月8日)の当日に『今までのNHK党を引き継ぐんだよ』といきなり言われました。それがどういうことなのか、よく分からなかったんですよ」
だが、新党首に就任した大津氏はいきなり思わぬ事態に直面する。旧NHK党は支持者など333 人から「年5%」の金利を約束して総額10億4000万円を借り入れているが、その一部の債権者が借金返済を要求し、いわゆる”取り付け騒ぎ”が発生したのだ。大津党首は就任したばかりで10億円以上の借金返済の責任を負わされる立場になった。