満開の桜が散り始めた4月1日の午後。黒や紺のスーツに身を包んだフレッシュな女子大生たちがあちこちで記念撮影をしている。突然、その人だかりの一部から歓声が上がった。「え、ゆうこりんだ。本当に来た!」。驚きの視線の先にいたのは、小倉優子(39才)だ。東京・調布市の白百合女子大学の入学式に現れた小倉の服装は、紺色のパンツルックで、中に合わせたブラウスはきわめてシンプル。まだ10代の新入生がリボンやフリルなど、映えるブラウスを着ているのに対し、小倉の服装は、控えめだった。
「学校の門をくぐるときはひとりで、周囲にはテレビカメラもなかった。私は気づかなかったのですが、お母さんたちが気づいたみたいで。服装がシンプルだったので大人な雰囲気でした」(新入生のひとり)
2度の離婚を経て3人の子供を育てている小倉が、大学受験にチャレンジしたのはバラエティー番組での企画がきっかけだった。
「早稲田大学を目指すと公言し、昨年2月からかなり熱心に取り組んでいました。子供たちが習い事をしている間に、カフェなどで英語の参考書を手放さず、勉強する姿が目撃されていました」(テレビ局関係者)
約1年の猛勉強を経て、第一志望の早稲田は不合格だったものの、白百合に合格。合否発表後、インスタグラムでこんな思いを吐露していた。
《私は二回離婚し、二回も子供達を振り回し、悲しい思いをさせてしまいました。教養もなく、こんな自分が嫌いで受験を頑張ったらこんな私でも変われるんじゃないかという気持ちがありました》
最近は「リカレント」という言葉とともに社会人の学び直しが注目されているが、小倉の場合は高すぎるハードルに見える。タレント、ママ、そして大学生という三足のわらじは現実的ではないだろう。
「上の子は小学4年生ですが、下の子はまだ2才で手が離せない。シングルマザーとして仕事と母親の両立だけでも苦しいのに、さらに大学生活が加わるのは……当初はバラエティー企画なので、合格しても通わないだろうといわれていましたが、彼女は卒業まで学び、資格も取りたい、という思いを語っています。仕事や育児と両立させるため、授業の取り方を工夫するのはもちろんのこと、すでに大学生活に欠かせない“援軍”も見つけたようです」(芸能関係者)
入学式が終わると、新入生たちは講義のガイダンスを受講。そこで小倉は早くも動き出していた。
「ガイダンス中に友達を作ったみたいで、4、5人ぐらいと楽しそうに話していました。20才ぐらい年は離れているのでしょうが、さすがのコミュ力で距離を詰めていましたね」(前出・新入生のひとり)