報道やSNSで発信される「情報」と皇室のかかわり方は、これまで幾度も取り沙汰されてきたが、新年度を迎えるにあたって宮内庁に大きな変化があった。4月1日付で、総務課に「広報室」という部署が新設されたのだ。
民間からも採用を行い、最終的に10人体制となる予定のこの部署は、これまで課題とされてきた「皇室側からの情報発信」にも取り組むという。初代広報室長に就任したのは、キャリア官僚として警察庁で活躍してきた藤原麻衣子氏(44才)だ。
「藤原氏は京都大学を卒業後、2002年に警察庁に入庁。警備畑で暴力団対策やスパイ対策にあたり、昨年は、新設された経済安全保障室の初代室長を務めていました。情報分野に精通している人物です」(警察関係者)
今回の抜擢は、元警視総監の西村泰彦宮内庁長官の肝いりだと言われており、宮内庁関係者は、「西村長官は、今回の人事に際して両陛下の了解をとっているはずだ」と話す。
「藤原さんの経歴や功績、人柄については西村長官からご説明がなされたことでしょう。雅子さまは、彼女の存在を知り、かつてのご自身の姿と重ねられたのではないでしょうか」(宮内庁関係者)
雅子さまは、ハーバード大学卒業後、東京大学在学中に国家公務員試験に合格し、外務省に入省。優秀なキャリアウーマンとして名を馳せていた。仕事は時に深夜まで及ぶこともあったという。
「雅子さまは、藤原さんのオープンな性格と熱心な仕事ぶりに懐かしさと共感を覚えられるのではないでしょうか。藤原さんは、まず宮内庁のホームページの刷新から手をつけるのではないかといわれています。つまり、“適切なタイミングでわかりやすく”という陛下のご意向が重要視されているということです。今後、雅子さまは、藤原さんという心強いキャリアと“共闘”されていくのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)