現在、放送中のNHKの連続テレビ小説『らんまん』で、高知出身の植物学者である牧野富太郎博士(享年94)をモデルにした天才植物学者・槙野万太郎を演じる神木隆之介(29才)。
「ぼくはカメラが趣味で、一眼レフで風景を撮るのが好きなんです。休日にはカメラを持って街に出かけ、花壇を見つけては、『これなんの花だろう』と思いながらシャッターを押しています。仕事の移動中なども、きれいな花を見つけるとスマホで撮ってしまいます」(神木・以下同)
今回のドラマの高知ロケで、初めて植物園を訪れたという彼は、花の種類の多さに改めて驚いたという。
「正直、バラにもいろんな種類があることや、時期により見られる花が違うなど、考えてみたら当たり前なのに、植物園で目の当たりにして驚きました。そのときに見られる花は、次に行っても見られない。そんな植物は儚くて美しい。
それに、ぼくたちは咲いている花を見ていますが、その下の土の中に強い根っこがないと、花はきれいに咲くことができない。その力強さを思ったら、すごく愛しい気持ちにもなりました」
ドラマでは、万太郎が日本各地に足を運び、新種の植物に名前をつける描写もありそうだ。
「いまは『名前のない花はない』というくらい、どんな植物にも名前がありますが、万太郎を演じて、それってすごいことだと思って植物を見る目が変わりました。『ぼくが新種を見つけたら、どんな気持ちになるだろう』と、想像しながら演じています。そんな興奮や新鮮な驚きを、みなさんに伝えられたらいいなと思っています」
【プロフィール】
神木隆之介(かみき・りゅうのすけ)/1993年、埼玉県出身。6月には主演映画『大名倒産』の公開が控える。現在、佐藤健とプロデュースした「仙台謎解きウォーク街に願いを」(4月30日まで)を実施中。
取材・文/廉屋友美乃 撮影/浅野剛 ヘアメイク/MIZUHO(vitamins)スタイリスト/カワサキタカフミ
※女性セブン2023年4月20日号