秋元康氏(64)が総合プロデューサー務める新アイドルグループ創造プロジェクト「IDOL3.0 PROJECT」の全貌が徐々に明らかになってきた。現在、応募期間中で、書類審査から始まり8月には合宿審査が予定されるなど、本格的な審査方法となっているが、注目を集めているのは“アイドルの福利厚生”ともいえる、デビューが決まった際のアイドルグループのメンバーに対するサポート面の手厚さだ。
運営会社からの発表では《従来のアイドル像や活動領域、グループ運営に捉われず、時代の変化やニーズに合わせて“アップデートされる”アイドルグループ創造に向けて、メンバーの衣食住、語学などのスキル、そしてグループ卒業後の進路のサポートなど、多方面でメンバーをフォローする》とされている。
「現在のアイドルブームは“アイドル戦国時代”と表現されるほど、数多くのアイドルグループが生まれています。アイドルになりたい女性たちのために大きさ問わず様々な芸能事務所がアイドルグループを結成させているなかで、マネジメントまで事務所の手が回らずに不本意な形で活動を終わらせる個人やグループが多いというのが現在の業界の問題点でもありました。その現状を是正する動きが今回の『IDOL3.0 PROJECT』ということなのでしょう」(芸能ウォッチャー)
具体的なメンバーサポートの内容が既に発表されており、女性管理人が常駐して食事も無償提供される寮が完備されていたり、アイドル活動と学業の両立ができるように家庭教師や塾講師が無償提供される手厚さだ。
「学業については、グローバルなアイドルグループを狙うために語学習得のレッスンまで提供される力の入れようです。そして、SNSでの誹謗中傷をはじめるとする活動をするうえで直面する精神的ストレスに耐えられなく活動休止やグループを抜ける人たちが多い業界の現状を鑑みてか、パーソナルドクターサービスを提供する医療サービス会社と提携した健康管理の徹底もうたっています。退職金や卒業後の進路サポートまで公表しており、従来の『合格すれば○○でのライブが決定』や『○○との共演でTV出演が決定』といったアピールとは違う、時代のニーズに沿ったオーディションと言えるでしょう。活動期間が短く“寿命が短い”と評されることもある女性アイドルですが、この形が成功すれば“サステナブルアイドル”が誕生することになりますね」(同前)
時代とともにアイドルの形も変わり続けるのだろうか。今後に注目だ。