卓球男子シングルスで世界ランキング1位の中国の樊振東(ファン・ジェンドン)選手が、宿泊していた北京市内のホテルの部屋にファンが侵入し下着を盗まれたとして、北京警察に被害届を出した。樊氏は「微博(ウェイボー)」のファンクラブのアカウントで事実を伝えたうえで、「今後ファンとの接触を一切断ち、ファンレターも受け取らない」などとコメントを発表している。「北京日報」が4月6日、報じた。
樊氏が投稿した声明によると、ある女性が頻繁にホテルに出没し、樊氏が泊まっている部屋の番号を割り出し、樊氏がいないのを見計らってフロントでルームカードを不正に手に入れたという。樊氏が朝に外出したあと、この女性が何度も部屋に入っていたのを清掃員が目撃しており、監視カメラにも映っていた。
樊氏は被害届を出しており、警察は捜査を進めている。部屋の中に置いていた下着が数枚なくなっていたことも判明している。
樊氏によると、これまでも熱狂的なファンが自宅のマンションに押しかけてきたり、「会って下さい」などという電話をかけてきたこともあったという。
樊氏は声明で「私の試合にきて、応援してくださるだけで十分なのです。試合会場やテレビの前にいるファンの方々の応援や声援は、私にとってとても大切なものであり、いつも感謝の気持ちでいっぱいです」としたうえで、「今回に事件は私にとって非常にショックであり、ファンのみなさんは常識の一線を越えないようにしてください」などとしている。