4月13日に放送を開始したドラマ『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系)。社会現象になったドラマ『昼顔』のスタッフが再集結した注目作だ。同名の漫画が原作で、女優の奈緒(28)が永山瑛太(40)演じる夫とのセックスレスに悩む主人公・吉野みちを演じる。ほかに田中みな実(36)やEXILEの岩田剛典(34)ら豪華なキャストが出演しているのだが、テレビ局関係者の間でファッション雑誌編集長の川上圭子役で今後出演予定のMEGUMI(41)が「非常に珍しいキャスティングだ」と話題になっているのだという。
ドラマ制作会社のスタッフがこう明かす。
「MEGUMIさんは田中みな実さん演じるファッション誌副編集長の上司を演じているのですが、業界関係者の間で『MEGUMIがまた編集長をやるんだって』と話題になっているんです。というのも、前クールに関西テレビが制作した藤井道人監督の『インフォーマ』で週刊誌の女性編集長役をやっていたんですよ。そもそも“編集長役”自体珍しいのに、2クール連続とは驚きました。それも週刊誌とファッション誌では雰囲気もゼンゼン違いますからね。今度はどんな演技を見せてくれるのか楽しみです」
小池栄子と並ぶ「グラビア出身女優」の代表格に
男性視聴者のなかにはMEGUMIといえば「グラビアアイドル出身」というイメージがまだ残っているかもしれないが、近年は「女優」として確固たる地位を築いている。作品ごとに様々な役柄を演じ分け、同じく旧イエローキャブ所属の小池栄子(42)とともに、ドラマや映画に欠かせない存在だ。2019年には映画『台風家族』と『ひとよ』の演技が評価され、「第62回ブルーリボン賞」助演女優賞を受賞している。
メディア文化評論家の碓井広義氏は、MEGUMIに「キャリアウーマン」を演じるオファーが絶えないのは、彼女の「引き出しの多さ」にあると推察する。
「『インフォーマ』で演じたのは、『週刊タイムズ』編集長の長澤あすか。度胸が据わっていて、決断力があり、責任をとる覚悟がある。そんな清濁併せ呑む編集長の“凄み”を、MEGUMIさんは見事に具現化していました。一方、『あなたがしてくれなくても』ではファッション誌の編集長を演じる。彼女は仕事が出来るだけでなく野心家でもあり、さらに自身もファッショナブルな“高感度人間”です。
“雑誌編集長”の役柄が連続するというのは珍しいことです。しかもタイプの異なる雑誌の編集長を演じている。それが出来るのは、引き出しの多さであり、多彩な表現力があってこそです。俳優としてのMEGUMIさんの強みだと言えるでしょう。特に最近のドラマは世相を反映してキャリアウーマンが登場することが多いですからね」(碓井氏)
また、同性である女性視聴者から共感を得ている点も重要だという。碓井氏が続ける。