岸田首相の演説直前に爆発物が投げ込まれた事件。逮捕された無職・木村隆二容疑者(24)が南海電鉄・和歌山市駅から現場までバスで移動していたとみられることが分かった。
選挙の応援演説が行なわれる予定だった和歌山県の雑賀崎漁港。犯行現場にいた30代漁師は、犯人が取り押さえられたところのすぐ近くで見ていたという。
「当日は地元の人たちだけじゃなくて門さん(門博文・自民公認候補)の支持者の人なのか、顔を見たことのない人も10人くらいいたので、僕は犯人に特別変だなとかは思わなかったです」
ただ、この漁師はどうしても気になることがあるという。
「家に帰ってからニュースを見て、ちょっと不思議だなと思ったのは(木村容疑者が)バスを降りてから、あまりにもスムーズに会場まで行ってるんですよね。ニュースで見た防犯カメラの映像では、バスを降りてから漁港まで、一直線に向かってますよね? 少なくともあの人を見たことがある人は地元にいなかったし、初見でそんなスムーズに会場いけるものなのかなと」
実際、この漁師の疑問は取材する記者の間でも議題にあがっている。全国紙社会部記者が語る。