2023年シーズン、開幕4連勝と絶好のスタートをきった阪神タイガース。岡田彰布監督(65)は、采配以上に発言に注目が集まっている。たとえばこんな具合だ。
──4番が打って連勝が伸びるのは(4月4日、対広島戦後の一問一答にて)
「それは大きい大きい、おーん。四球がうまいこと絡んでな、ほんまそうよ」(4月5日デイリースポーツ)
──「2008年以来の開幕4連勝」との問いかけに(4月4日、対広島戦後に)
「まあ一つずつや。まだな。始まってあれやから。ひと周りあたるぐらいまではこんなんちゃうか。うっしゃ、ういういういういうい」(4月5日サンケイスポーツ関西版)
──こういう接戦を取るのは気持ち的にいいものか(4月8日、対ヤクルト戦後の一問一答にて)
「いや、気持ち良おない。そんな、ええことはないよ、うん、うん。そら、体に悪い方や」(4月9日デイリースポーツ)
「あれ」や「おーん」など独特な言葉遣いに着目したスポーツ紙は、毎日のように「岡田語録」を紙面に掲載。デイリースポーツでは「岡田監督アレトーク」、サンケイスポーツでは「岡田監督のまあ聞いてえな」(関西版)のタイトルで“連載化”している。在阪スポーツ紙記者が語る。
「ほかの球団の監督と違ってオフレコが一つもなく、どこの社も遠慮なく書いている。そうでなければ、紙面に『おーん』なんて載りませんよ(笑)」
一方で「岡田語録」には困ることも多いという。
「岡田監督は主語を飛ばして話すため、紙面に載せる際はどうしても補足が必要になる。その作業が大変ですね」(同前)
次はどんな「語録」が飛び出すのか──。
※週刊ポスト2023年4月28日号