現在、日本で飼育されているラッコはたった3匹。そのうちの2匹を飼育するのが三重県にある鳥羽水族館。つまり、ペアのラッコが見られるのは“トバスイ”だけ! かわいい写真と共に、飼育員の石原吉浩さんに聞いた2匹の魅力を紹介します。
まずは2匹の仲のよさを石原さんに聞いた。
「もともと気性が激しいといわれているラッコですが、キラがのんびりとした性格でもあるため、2匹の関係は良好です。2年前に初対面した時は、先住なのにメイの方がオドオドしていましたね」
そんな2匹のいまの楽しみはそろそろ来る誕生日。当日に、スペシャルな食事が用意されるからだ。
「メイは食いしん坊なので、キラの食事を横取りすることがよくあります。キラは相変わらずのんびり屋さんなので奪われてもあまり気にしていない様子ですが(笑い)」(石原さん)。
そんな2匹のかわいい姿が見られるのもトバスイならでは。今年はどんなごちそうが用意されているのか……当日のお楽しみ!
●キラ
生年月日:2008年4月21日
体重:20.5kg
性別:メス
性格:物事をあまり気にしない性格で、良くも悪くもマイペース。おもちゃで遊ぶ際はメイに比べて不器用な一面も。2021年よりアドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)から引っ越し、鳥羽水族館の一員に。
見分け方ポイント:メイよりもひげが長い
●メイ
生年月日:2004年5月9日
体重:21.6kg
性別:メス
性格:とにかく活発。小さい頃はいたずらっ子で掃除のブラシをかじったり、潜水している飼育員さんの脚ひれをつかんだりと困らせたそう。一方で臆病な部分も。
見分け方:鼻の頭に白い傷
●鳥羽水族館
住所:三重県鳥羽市鳥羽3-3-6
営業時間:9:00〜17:00(※7/20〜8/31の夏期は8:30〜17:30)
入場料:大人2800円、小中学生1600円、幼児(3才以上)800円
※その他、施設詳細情報やラッコのお食事タイムなどは鳥羽水族館の公式HPにてご確認ください。
【プロフィール】
石原良浩さん/1983年10月からラッコの飼育を始めた鳥羽水族館。当初からラッコを担当し、飼育歴40年。まるでわが子のように「メイ」と「キラ」に接する姿がSNSでも人気。
写真提供:鳥羽水族館
※女性セブン2023年5月4日号