安全性と定着率が高く、自然なふくらみを半永久的にキープできると人気のコンデンス豊胸。「オーバー40にイチオシ」と『eクリニック 東京院院長』の田中里佳さんも太鼓判を押す、その施術を徹底解説します!
【教えてくれる人】
eクリニック 東京院院長・田中里佳さん/大手美容外科などを経て、2023年4月に当院の院長に就任。注入豊胸症例数と施術指名数で全国1位になったこともある、豊胸のエキスパート。
脂肪吸引と豊胸が同時にできるコンデンス豊胸の施術は日帰りでOK!
【1】カウンセリング
施術の1週間ほど前にデザインなどをカウンセリング。今回体験するTOMOKOさんは、3児の母。「産後に胸が2カップもダウン。娘に『ママ、どうしたの?』と言われて施術を決めました。インスタで田中先生のデザインを見て、『絶対お願いしたい!』と思いました」。
【2】仕上がりのデザインを確認
脂肪を注入する位置を、ペンで細かくマーキングしていく。「下乳にもしっかり注入することで上向きのバストに。施術中は麻酔をするので痛みはありません」
【3】太ももから脂肪を吸引
脂肪の厚みを確認し、吸引する場所をマーキング。麻酔、消毒後、足の付け根からカニューレという器具を入れて吸引していく。
【4】脂肪を遠心分離し不純物を除去
吸引した脂肪を専用の遠心分離器にかけ、不純物を取り除いて濃縮。「約1000mlの脂肪を採取しても、注入できる脂肪は半分程度。量は減りますが、不純物が入っていないので定着率が約70%と高くなり、しこりや脂肪壊死、石灰化などのリスクはグンと低くなります」
【5】胸に脂肪を注入
わきの下のしわ部分などから注入していくため、施術直後でも傷口はほとんど目立たない。施術時間はトータル約3時間。「施術後1か月くらいから自然な柔らかさになり、3か月ほどで脂肪が定着します」
●痩せていても脂肪の採取はOK
脂肪が多い人ほど吸引しやすいのは確かだが、豊胸を希望するのは比較的痩せ型の人が多いそう。「痩せ型の人でも太ももや二の腕、お腹、腰など脂肪が採れる部位はあります。1部位で足りない場合は、2部位から脂肪を採取することもできるので医師と相談してみましょう」
●エクソソーム点滴でダウンタイムを軽減
再生医療で注目の『エクソソーム』(5cc・12万6500円〜)を追加すると、さらに定着率がアップ。「エクソソームには新しい血管を作る働きがあるので、脂肪の定着がよくなります。さらに注入や脂肪吸引部分の内出血を抑え、ダウンタイムを軽減する効果もあります」
●術後3か月はワイヤー入りブラは避ける
「脂肪の定着が悪くなり形が崩れる原因になるので、術後3か月はワイヤー入りブラジャーや筋トレで胸を圧迫するのは避けましょう。また、血流が悪くなるタバコも定着率を下げるので要注意」
●ハイブリッド豊胸なら2カップ以上のサイズアップも実現
シリコンバッグと脂肪注入を組み合わせた施術。「1回の施術で2.5カップ以上大きくしたい人におすすめです。シリコンを覆うように脂肪を注入していくので、自然に近い手触りになります。また『シリコンだけだとデコルテの貧弱さが目立つ』という場合も、脂肪注入をプラスすれば自然な谷間を作ることができます」。約132万円。
●術後3か月以上経てば2回目の脂肪注入もOK!
コンデンス豊胸でバストアップできるのは、1回の施術で1.5カップ程度。そのため、追加の施術を希望する人も多いという。「3か月以上経てば2回目の施術が可能。回数を重ねれば3カップ以上のバストアップもできます。数か月のスパンで追加する場合は、脂肪の採取は1回目と違う部位から採ることが多いですね」
●過去の豊胸をお直しして自然な美バストにすることも可能
20年前に挿入したシリコンバッグを除去して脂肪を注入。「1回目の施術ではシリコンを除去した部分に脂肪注入するとしこりになるため、その他の部分に注入。2回目で除去した部分にも注入し完成です」
●乳輪や乳首の大きさを改善する施術も!
乳首や乳輪のコンプレックスを解消する施術も。「乳首の大きさや長さは『乳頭縮小術』で改善できます。乳頭周りの皮膚に切り込みを入れて、乳輪を寄せながら縫合し、乳輪を縮小することも可能です」
※この企画で紹介した施術は自由診療です。
※施術の一例です。すべてのかたがこのようになるとは限りません。
撮影/武井メグミ
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※女性セブン2023年5月4日号