芸能界の「西の女帝」として君臨した上沼恵美子(68才)が、セミリタイアを宣言したのは昨年のことだった。1995年から出演を続けた冠番組『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ)は2020年に終了しており、現在はテレビとラジオのレギュラーを1本ずつ持つのみだ。
「時間に余裕ができたこともあったのでしょう。上沼さんの半生を振り返るような書籍の出版計画が進んでいたんです。芸能界、とりわけ大阪のお笑いの世界を生き抜いてきた上沼さんの人生に、関心を抱く読者はたくさんいるでしょうからね。しかし今年に入ってから、上沼さんから出版社に断りの連絡が入ったそうです。どうも理由は“夫に止められたから”とささやかれていました」(芸能関係者)
上沼は1977年に、関西テレビのディレクターだった上沼真平氏(76才)と結婚し、2児をもうけた。結婚生活は40年を超えるが、2018年3月には「夫源病」であることを告白していた。「夫源病」とは夫の存在や言動が大きなストレスとなり、妻の心身にさまざまな不調が現れる“病気”のこと。医学的な病名ではないが、40代から60代に多く、熟年離婚の大きな要因とされる。
「上沼さんの発症後、真平さんが自宅を出る形で別居生活を始めました。帰宅するのは週に1?2回で、現在もその生活を続けています」(前出・芸能関係者)
メディアで上沼が「夫批判ネタ」を話すこともあり、熟年離婚の可能性も長らく取り沙汰されてきた。それだけに、上沼が夫の意見を聞き入れて書籍の出版を翻したのなら驚きではある。
「最近になって、夫婦関係に変化が出てきたのかもしれません。旦那さんは上沼さんを売り出した名プロデューサーでもありますから、上沼さんがセミリタイアしたことで心に余裕ができ、彼の助言を受け入れた可能性はあります」(前出・芸能関係者)
実際、上沼の心境の変化が見て取れる場面があった。昨年12月30日の『アウト×デラックス2022』(フジテレビ系)で、上沼は夫に対して、「あなたが帰ってきたらほっこりするし。やっぱりあなたは私の味方やなと、すごく思います」と話していた。
大阪の自宅に帰宅した上沼に、書籍の出版を取りやめた理由などを聞いた。
「いやいや?、自伝を出すような人物じゃないから。私の半生はいろんなところで書いていただいているので、もういいだろうと思ってお断りしました。大した人生じゃないですもん」
そう話す上沼の表情はどこか朗らかだった。
※女性セブン2023年5月11・18日号