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globe・KEIKO、くも膜下出血で倒れてから12年 目標は「デビュー30周年の2025年に人前で歌う」

3人に1人は亡くなるというくも膜下出血と、闘病、リハビリを経験しているglobeのKEIKO

くも膜下出血の闘病、リハビリを経験し、2025年に人前で歌う目標についても語ったKEIKO

 CDの総売上枚数は約3000万枚。平成の歌姫として一時代を築いたglobeのKEIKO(50才)が2011年に病魔に侵されて以来、初めてメディアのインタビューに応じた。KEIKOに異変が起きたのは2011年10月の夕方だった。自宅で体調不良を訴え、救急車で搬送されたKEIKOはくも膜下出血と診断され、5時間以上に及ぶ手術を受けた。

 昏睡状態に陥ったKEIKOはEICU(救急集中治療室)に運び込まれ、目を覚ましたときには1週間以上が過ぎていたという。1か月ほどの入院期間を経て、KEIKOは都内の自宅に戻って療養を続け、数年が経った頃、周囲のすすめでKEIKOは大分の実家に身を寄せた。体力にまったく問題はなく、ひとりで自転車に乗って出かけることもあるという。以前は日課でウオーキングに励み、ピラティスとヨガにも通った。昨年12月に十数年ぶりとなる新曲『WHITEOUT』を発表し、今年1月には大分でラジオ番組のレギュラーが始まった。

 KEIKOには大きな目標がある。globeがデビュー30周年を迎える2025年に、人前で歌うことだ。

「30周年に向けて、頑張りたいなっていう気持ちはすごくあります。globeとしてなのか、ソロで歌うかはマーク(パンサー)と相談しながらですかね。

 実はいま、リモートでボイストレーニングを始めたんです。ありがたいことにMr.Childrenの桜井和寿さんが素晴らしい先生を紹介してくださったんですよ。ファンのかたからも復活を期待する声をたくさんいただいているので、歌ったときに“全然歌えてないじゃん”って残念がらせたくない気持ちもありますよね。あの頃と同じぐらいというより、むしろそれを上回りたい。

 昔ですら曲をもらって『キー高っ』っていうことが何度もありました。普通なら、『その年齢だから高い声が出ないんでしょ』ってなると思うんですけど、私の場合は『病気の影響だろう』って思われてしまうのが悔しい。昔のインタビューを見返すと“歌が自分の救済になる”って自分で言ってるんですが、その気持ちは変わりません。いまも歌うことで前向きになれるんです」

 自分が歌うだけでなく、ほかのアーティストのコンサートを見ることも、彼女の活力になる。

「ステージを見るのが大好きで、コロナ前にもミスチルさんのライブに2回行きました。最初はただのファンとして見ていたんですけど、2回目のときはちょっと悔しくなってしまった自分がいたんですね。自然と『あそこに立ちたい!』という気持ちが湧き上がってきたことには自分でも驚きました。

 マークは新しいことをたくさん知ってて、あれをやりたいとか、これをやりたいとか提案してくれますが、私は古いタイプだから、やっぱりステージに立ちたい。マークにはいろいろ心配をかけてしまったけど、彼がglobeを守ってくれたことにはすごく感謝しています。恥ずかしくて面と向かってはお礼を言えていないですけど」

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