Twitterで「私は令和の麻原彰晃です」と名乗り、「船橋駅構内でサリンをばら撒く」と投稿し偽計業務妨害で逮捕された自称無職の山本深雪容疑者(25)。山本容疑者は4月の船橋市議会議員選挙に無所属で立候補したが、立候補者73人中72位で落選。得票数は316票だった。
その山本容疑者はTwitterで過激な言動を繰り返す“炎上系”ユーザーとして、SNS上では知られた存在だった。有名暴力団の傘下組織の名前を出し、「(組長の名前)は私の父親です」「シノギ(暴力団の経済活動)を家族で手伝っていた」「私は父親が極道であった事を誇りに思っています」「5年間銃社会で生活して生き抜いた人間」「私や家族に何かしたら組が動きますので、皆さんそこだけはお忘れなく」などと投稿。以降、自身の発言について他のユーザーから指摘が来ると、たびたび暴力団の名前を出していて、「喧嘩売ってきた事後悔させてやるから。早速(有名暴力団の組織名)に連絡してやるよ。過去の投稿から住所を特定する事位簡単だからな」などと脅迫まがいと指摘されるようなリプライを送っていた。ときにはナイフの写真とともに「背後や人気の無い道には気をつける事だな」と一線を越えたようなツイートも見受けられた。
ネットでは強気の発言を繰り返していた山本容疑者。はたして“リアル”ではどうだったのか。山本容疑者の自宅マンションは船橋駅から車で10分ほどの距離にあり、部屋の広さからファミリー向けを対象にしたマンションだ。しかし、ヤクザだという父親を見たという証言は得られなかった。マンションの住人が語る。
「父親がヤクザなどと言われていますが、そんな話聞いたことがありません。入居当初から父親の姿はなく、おばあちゃんと母親、そして息子さん(山本容疑者)の3人で住んでいました。おばあちゃんは最近見かけなくなりましたが、父親に関しては出入りする姿を一度も見たことがない」