「芸人世界って、価値観かなりカッチリしてるじゃないですか。これがオモロい、これはオモロくない。でも、本当は面白いものっていっぱいあるし。なのに、価値観決めてる組織がいるじゃないですか」
5月3日、『あちこちオードリー』(テレビ東京)にオリエンタルラジオが出演した。番組で中田敦彦がそう話すと、藤森慎吾は「怖い話してるよ、おい。話題変えようぜ、もうそろそろ」と止め、オードリーの若林正恭も「怖い話やめてよ。キャッ~ってなる」と震えた。すると、中田は「でも、それを話すのが怖いって気持ち悪くないですか?」と言い、たとえ話を交えながら畳み掛けた。
「だって、ずっとビートルズの音楽がかっこいいって変じゃないですか。マイケル・ジャクソンが現れた時、ビートルズっぽくないし。だけど、『ちょっとビートルズっぽくないから』っていうのが(お笑いの世界で)30年ぐらい続いてる気がして、なんか気持ち悪いんすよね」
中田は一体、何が言いたかったのか。芸能記者が推察する。
「過去の経緯を踏まえると、“松本人志さんのことを指している”と考える人は多いのではないでしょうか。売れっ子の登竜門と言える『M-1グランプリ』『キングオブコント』では審査員、『人志松本のすべらない話』ではMCとディーラー、『IPPONグランプリ』ではチェアマンを務め、ある意味“笑いの価値観”の基準になっている面もありますからね。ダウンタウンは1990年代にゴールデンタイムで冠番組を持ち始めた。“30年ぐらい続いてる”という発言も当てはまります。何より過去の因縁もあります」