今年で創刊60周年を迎えた『女性セブン』。その『女性セブン』で27年にわたって連載を持っているのがコラムニストで放送作家の山田美保子さんだ。そんな山田さんが、女性週刊誌のスクープの裏側を振り返る。
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1963年4月に『女性セブン』が創刊されてから記念すべき60周年を迎えました。おめでとうございます。
「山田EYEモード」が始まる前から、やくみつるサン(64才)との対談を挟んで1人の芸能人について掘り下げていた時代を含めると27年! 自分で言うのも何ですが、『女性セブン』とは相思相愛の関係を続けさせていただいております。これも長年応援してくださる読者の皆さまのおかげです。改めまして御礼申し上げます。
現在は3誌、昔は5誌もあった女性週刊誌の中で私が『女性セブン』を愛してやまない最大の理由は、「セブンの目線や切り口が、いちばんイジワル」だということです。
一般に「イジワル」は決して褒め言葉ではありませんが、セブンのそれは“楽しいイジワル”。女子会で気心の知れた女友達と笑える悪口を言い合っているようなカンジでページをめくっていく楽しみがあります。
見出しの付け方にも独特なイジワルがあるし、グラビアのヒット企画「かぶっちゃった」は、まさに楽しいイジワル。著名なスタイリストさんが最新トレンドのハイブランドからドレスやシューズを選んでいるというのに、それが同シーズン、ほかの女性芸能人と、まんま同じコーディネートになっているのを「見ぃ〜つけた!」とこっそり笑う企画なのですから、これほどイジワルなファッションチェックはありません。
それは、あらゆる現場に出てくださっているカメラマンさんと、ファッションに強い記者さんや編集者さんの合作でもあります。大量の写真から「かぶっちゃった」を見つけているのかと思うとゾクゾクしちゃいます。私もすっかり探すクセがついてしまった結果、浅田美代子サン(67才)、hitomiさん(47才)、MISIAさん(44才)が同じ『sacai』の赤いドレスで、各々別のテレビ番組に出ていらしたのを見つけたときは思わず画面を写メって編集部に送ってしまいました。
送った……といえば、スクープに協力し(そびれ)たこともありましたっけ。
2009年7月、知り合いの美容師さんが世田谷通り(東京)をバイクで走っていたとき、歩道を浅野忠信サン(49才)が若い女性と歩いていた……と教えてくれたのです。その際、その美容師さんと目が合った浅野サンがとっさに街路樹の陰に女性を隠した……と。まだCHARAさん(55才)と結婚されていたこともあり、「これはアヤしい」と即、編集部に電話をしたところ、これまた即、セブンが浅野サンの事務所に“あてた”(=確認するという業界用語)結果、同日夜、なんと浅野サンがCHARAさんとの離婚を発表されたのでした。
翌朝、『やじうまプラス』(テレビ朝日系)のスタジオで自らこの話題を扱ったときには、ちょっとシビレました。