ライフ

日本人の失明原因トップ「緑内障」、スマホの見過ぎでリスク増 予防のための「眼筋ストレッチ」

目の不調の改善が望めるストレッチも(イメージ)

目の不調の改善が望めるストレッチも(イメージ)

 目の老化は健康寿命に直結する。なかでも日本人の失明原因トップの「緑内障」は厄介な病気だ。Y’sサイエンスクリニック広尾統括院長の日比野佐和子医師が語る。

「厚生労働省(2020年『患者調査』)によると、40歳以上の20人に1人が緑内障を発症しています。この病気は、目の中を循環して栄養を行き渡らせる液体『房水』が様々な原因で停滞することで目の中に溜まり、眼圧が上昇して視神経を圧迫することで発症します。

 ただし、日本では眼圧が正常なのに発症する『正常眼圧緑内障』が7割を占めます。これは血流の低下や近視が関わるといわれます」

 そういった眼疾患は、「目の酷使」に起因するものだ。

「現代人はスマホなど手元ばかりを見ることで目を酷使している。その結果、近視が進行して緑内障や網膜剥離といった失明につながる病気のリスクが高くなる」(日比野医師、以下「 」は同じ)

 発症した緑内障を元に戻す治療法は現時点ではないが、酷使した目の疲労を和らげ予防するには「眼筋ストレッチ」を試す価値はある。

「人間は本来、狩りで獲物を追うなど生きるために視覚を使っていました。ところが現代人の目の使い方は大きく偏り、眼球に関係する筋肉の強張りを招いています。それらを回復させるには、目の筋肉を動かすことが重要です。『瞬きをする』『目の焦点を変える』『眼球を動かす』ことを意識してストレッチをすると効果的です」

 目の不調の改善が望めるストレッチとは、どのようなものか。

何度やってもいい

 まずウォーミングアップになるのが血流を改善する「グーパー瞬き」だという。

「2秒間目をギュッとつぶり、次に目をパッと大きく2秒間開く。この動作を繰り返すことで、目の周りの筋肉をほぐして血流を改善します。瞬きをすることで涙の分泌を促すので、ドライアイにも効果的です」

 ポイントは、両黒目を鼻に寄せるイメージだ。

関連記事

トピックス

初めて沖縄を訪問される愛子さま(2025年3月、神奈川・横浜市。撮影/JMPA)
【愛子さま、6月に初めての沖縄訪問】両陛下と宿泊を伴う公務での地方訪問は初 上皇ご夫妻が大事にされた“沖縄へ寄り添う姿勢”を令和に継承 
女性セブン
中村七之助の熱愛が発覚
《結婚願望ナシの中村七之助がゴールイン》ナンバーワン元芸妓との入籍を決断した背景に“実母の終活”
NEWSポストセブン
松永拓也さん、真菜さん、莉子ちゃん。家族3人が笑顔で過ごしていた日々は戻らない。
【七回忌インタビュー】池袋暴走事故遺族・松永拓也さん。「3人で住んでいた部屋を改装し一歩ずつ」事故から6年経った現在地
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で天皇皇后両陛下を出迎えた女優の藤原紀香(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
《天皇皇后両陛下を出迎え》藤原紀香、万博での白ワイドパンツ&着物スタイルで見せた「梨園の妻」としての凜とした姿 
NEWSポストセブン
ピーター・ナバロ大統領上級顧問の動向にも注目が集まる(Getty Images)
トランプ関税の理論的支柱・ナバロ上級顧問 「中国は不公正な貿易で世界の製造業を支配、その背後にはウォール街」という“シンプルな陰謀論”で支持を集める
週刊ポスト
“極度の肥満”であるマイケル・タンジ死刑囚のが執行された(米フロリダ州矯正局HPより)
《肥満を理由に死刑執行停止を要求》「骨付き豚肉、ベーコン、アイス…」ついに執行されたマイケル・タンジ死刑囚の“最期の晩餐”と“今際のことば”【米国で進む執行】
NEWSポストセブン
石川県の被災地で「沈金」をご体験された佳子さま(2025年4月、石川県・輪島市。撮影/JMPA)
《インナーの胸元にはフリルで”甘さ”も》佳子さま、色味を抑えたシックなパンツスーツで石川県の被災地で「沈金」をご体験 
NEWSポストセブン
何が彼女を変えてしまったのか(Getty Images)
【広末涼子の歯車を狂わせた“芸能界の欲”】心身ともに疲弊した早大進学騒動、本来の自分ではなかった優等生イメージ、26年連れ添った事務所との別れ…広末ひとりの問題だったのか
週刊ポスト
2023年1月に放送スタートした「ぽかぽか」(オフィシャルサイトより)
フジテレビ『ぽかぽか』人気アイドルの大阪万博ライブが「開催中止」 番組で毎日特集していたのに…“まさか”の事態に現場はショック
NEWSポストセブン
豊昇龍(撮影/JMPA)
師匠・立浪親方が語る横綱・豊昇龍「タトゥー男とどんちゃん騒ぎ」報道の真相 「相手が反社でないことは確認済み」「親しい後援者との二次会で感謝の気持ち示したのだろう」
NEWSポストセブン
「日本国際賞」の授賞式に出席された天皇皇后両陛下 (2025年4月、撮影/JMPA)
《精力的なご公務が続く》皇后雅子さまが見せられた晴れやかな笑顔 お気に入りカラーのブルーのドレスで華やかに
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷(AP/アフロ、日刊スポーツ/アフロ)
《大谷翔平が見せる妻への気遣い》妊娠中の真美子さんが「ロングスカート」「ゆったりパンツ」を封印して取り入れた“新ファッション”
NEWSポストセブン