2022年いっぱいで、ムード歌謡コーラスグループ「純烈」を卒業した小田井涼平さん(52)。親孝行のため紅白出場を目標にしてきた「純烈」の最年長メンバーだった。その目標をみごと達成し、紅白に5回出場した。卒業後、ソロで活動する小田井さんは今、どんな思いでいるのか。紅白初出場の前年の2017年に結婚したLiLiCoさん(52)との関係で、なにか変化はあったのだろうか。【前後編の後編。前編から読む】
* * *
「純烈」を卒業したとき、LiLiCoとの時間をもっと持ちたい、という思いもありました。「純烈」時代、僕はあんまり家にいなかったので、卒業したら、新婚生活をもう1回やり直ししよう、と思っていました。
でも、僕が今やっている舞台(ミュージカル『ザ・ミュージック・マン』)出演を決めたとたんに、バラエティなどいろんなお仕事のオファーをたくさんいただき、稽古が始まる前に収録の仕事を詰め込んだら、1~2月は「純烈」時代以上に忙しくなりました。LiLiCoには「ほら、忙しくなるって言ったじゃない」と言われました(笑)。2人の時間は、ミュージカルが終わる5月末までいったん保留、と話し合っています。
結婚したのは46歳と遅かったし、しかも初めての結婚でした。45歳を過ぎた頃から、「オレは結婚はもうせぇへんのかも」と思っていたので、結婚したときは「すんねや、オレ」と嬉しい驚きがありました。結婚生活ってどういうもんなんやろう、と思っていましたが、してみたら、する前も後もほとんど何も変わらなかった。ものすごく自然な感じ。今、ものすごく楽しいですよ。
LiLiCoとは出会ったタイミングが良かったと思います。紅白初出場の前やったから、まだ余裕がありました。紅白に出た後からはものすごく忙しくて、あんまり記憶が鮮明に残ってないほどなんです。毎日旅から旅で、今、どこにいるのかもわからないぐらい。一度行ったコンサートホールなのに覚えていなくて、「純烈」のサインが飾ってあって、「え、来てんねや、ここ!?」と思ったり。