現在放送中のNHK連続テレビ小説『らんまん』で坂本龍馬を演じ、わずか2日の出演ながら強烈なインパクトを残したディーン・フジオカ(42才)。作中では主人公の万太郎から“天狗”と呼ばれるほどボサボサの長髪だったが、その姿を見たディーンの知人からは、「20年前のあの頃にそっくりだ」という声が上がったという。“あの頃”とは、シアトル留学時代のこと。
「千葉県屈指の進学校を卒業後、渡米したディーンさんはシアトルの大学ではITを専攻し、当時はスティーブ・ジョブズのような起業家を目指していたそうです。また、彼は重度の花粉症で、花粉に悩まされることのないアメリカに行きたかったとも話していました」(テレビ局関係者)
留学時代は貧しく、土日は教会の炊き出しに並んでいたというディーン。そんな彼が大学時代に熱中したのが音楽活動だった。写真はそんな苦学生の頃のディーンの姿だ。
「音楽活動も影響したのか、彼は2年制の大学を4年かけて卒業しています。当時は、ドレッドヘアにストリート系のファッション。いまの知的でスタイリッシュな姿とはずいぶん違う印象で、留学仲間と楽曲制作し『シアトル選抜』という曲を作っていました。ラップ調で『おれら、シアトル選抜~♪』と歌っている曲でした。日本語で独特なリズムで……。当時はここまで有名になるとは想像もつきませんでした(笑い)。ずっと小汚い格好だったけど、たしかに顔はきれいで際立っていましたね」(留学時代の知人)
その後、起業家を諦め2004年にバックパッカーとしてアジアを放浪したディーンは、香港、台湾、ジャカルタと居住地を変えていく。2015年に逆輸入俳優として日本でデビューすると、朝ドラ『あさが来た』(NHK)の五代友厚役で大ブレークを果たした。
「ジャカルタ時代はレコーディングや曲作りに明け暮れ、本当は俳優業より音楽がやりたかったそうですが、役者の仕事が軌道に乗ると日本でも音楽活動に力を入れました。今夏にはベストアルバムが発売され、9月には武道館公演が予定されています」(音楽関係者)
留学から約20年。奇抜なヘアスタイルをやめ、いまや“日本選抜”となった。
※女性セブン2023年5月11・18日号