国内

13才娘が美容整形 母が告白「見た目が変わることは、生活の質が上がること。家庭円満のために必要だった」

(写真/PIXTA)

未成年の目元整形が急増(写真/PIXTA)

 加工アプリで目の大きさや足の太さに修正を加え、“理想の自分”を現実の自分かのように発信することが当たり前となっている。理想を求める思いはどんどん膨らみ……美容整形は大人だけのものではなく、未成年にとっても身近になりつつある。ジャーナリストの河合桃子氏が、美容整形の今をレポートする。

 * * *
 日本美容外科学会が行った美容整形の施術件数調査によれば、2021年の全美容施術数は約230万件にのぼり、前年の約140万件から大幅に増加した。施術を受ける人の年齢は幅広いが、特に未成年者が増加傾向にあるという。

 未成年での整形に踏み切った人たちはどんな動機で、どんな葛藤を経てその決断に至ったのか。経過や満足度はどんなものか。実際に整形手術を受けた母娘に話を聞いた。

 都内の中学2年生の西山由美さん(13才、仮名)は、今年4月に二重まぶたを作る美容整形の手術を受けた。由美さんが整形前に抱えていた外見のコンプレックスについて、こう話す。

「小学校の高学年になる頃から鏡を見るのが嫌になりました。顔全体というか、特に目が嫌で、鏡で顔を見るたびに気分が暗くなりました」

 母親の亜希子さん(43才、仮名)は、その姿を頻繁に目にしていた。

「K-POP好きの娘は好きな韓国人のアイドルを見て、“ああいう顔になりたいな”と少しずつ言うようになりました。そこまで重く受け止めていなかったのですが、ある日夫の前で、“パパに似なきゃよかった”と真剣な表情でつぶやいたんです。冗談ではない口調だったため、娘からの言葉に夫は思わず沈黙。このままでは家族の雰囲気が険悪になってしまうと気が気じゃありませんでした。何より、娘が思った以上に深刻に考えていたことを知り、これはなんとかしないと、と考えるようになりました」(亜希子さん)

 解決策を探していた亜希子さんが辿り着いたのが、美容整形だった。「未成年の整形」となるとハードルが高く感じられるが、亜希子さん自身が美容整形の経験者であることが後押しになったという。

「私自身、若い頃からあった目の下の膨らみが年々目立つようになり、知人から“疲れてる?”と言われることがよくありました。そんなときに、美容整形のYouTube動画を見たんです。形成外科の先生が整形のデメリット、手術の失敗例やその対処法などネガティブな面も語っていて、“この先生なら信頼できる”と直感しました」(亜希子さん)

関連記事

トピックス

大谷と真美子さんの「冬のホーム」が観光地化の危機
《ベイビーが誕生した大谷翔平・真美子さんの“癒しの場所”が…》ハワイの25億円リゾート別荘が早くも“観光地化”する危機
NEWSポストセブン
公然わいせつで摘発された大阪のストリップ「東洋ショー劇場」が営業再開(右・Instagramより)
《大阪万博・浄化作戦の裏で…》摘発されたストリップ「天満東洋ショー劇場」が“はいてないように見えるパンツ”で対策 地元は「ストリップは芸術。『劇場を守る会』結成」
NEWSポストセブン
なんだかんだ言って「透明感」がある女優たち
沢尻エリカ、安達祐実、鈴木保奈美、そして広末涼子…いろいろなことがあっても、なんだかんだ言って「透明感」がある女優たち
女性セブン
同僚に薬物を持ったとして元琉球放送アナウンサーの大坪彩織被告が逮捕された(時事通信フォト/HPより(現在は削除済み)
同僚アナに薬を盛った沖縄の大坪彩織元アナ(24)の“執念深い犯行” 地元メディア関係者が「“ちむひじるぅ(冷たい)”なん じゃないか」と呟いたワケ《傷害罪で起訴》
NEWSポストセブン
過去の大谷翔平のバッティングデータを分析(時事通信フォト)
《ホームランは出ているけど…》大谷翔平のバッティングデータから浮かび上がる不安要素 「打球速度の減速」は“長尺バット”の影響か
週刊ポスト
電動キックボードの違反を取り締まる警察官(時事通信フォト)
《電動キックボード普及でルール違反が横行》都内の路線バス運転手が”加害者となる恐怖”を告白「渋滞をすり抜け、”バスに当て逃げ”なんて日常的に起きている」
NEWSポストセブン
16日の早朝に処分保留で釈放された広末涼子
《逮捕に感謝の声も出る》広末涼子は看護師に“蹴り”などの暴力 いま医療現場で増えている「ペイハラ」の深刻実態「酒飲んで大暴れ」「治療費踏み倒し」も
NEWSポストセブン
初めて沖縄を訪問される愛子さま(2025年3月、神奈川・横浜市。撮影/JMPA)
【愛子さま、6月に初めての沖縄訪問】両陛下と宿泊を伴う公務での地方訪問は初 上皇ご夫妻が大事にされた“沖縄へ寄り添う姿勢”を令和に継承 
女性セブン
中村七之助の熱愛が発覚
《結婚願望ナシの中村七之助がゴールイン》ナンバーワン元芸妓との入籍を決断した背景に“実母の終活”
NEWSポストセブン
松永拓也さん、真菜さん、莉子ちゃん。家族3人が笑顔で過ごしていた日々は戻らない。
【七回忌インタビュー】池袋暴走事故遺族・松永拓也さん。「3人で住んでいた部屋を改装し一歩ずつ」事故から6年経った現在地
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で天皇皇后両陛下を出迎えた女優の藤原紀香(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
《天皇皇后両陛下を出迎え》藤原紀香、万博での白ワイドパンツ&着物スタイルで見せた「梨園の妻」としての凜とした姿 
NEWSポストセブン
“極度の肥満”であるマイケル・タンジ死刑囚のが執行された(米フロリダ州矯正局HPより)
《肥満を理由に死刑執行停止を要求》「骨付き豚肉、ベーコン、アイス…」ついに執行されたマイケル・タンジ死刑囚の“最期の晩餐”と“今際のことば”【米国で進む執行】
NEWSポストセブン