5月15日発売の「週刊ポスト」は、政治、ビジネス、スポーツ、テレビなど厳しい戦いが繰り広げられる世界の裏側を徹底的に掘り下げる。政界では一周忌を前に安倍家の相続に大きな動きがあった一方、広島サミットに浮かれる岸田首相は党内で総スカン。スポーツ界では、大相撲の“超大型新人”をめぐる水面下の壮絶な綱引きを暴く。その他、驚きと納得の「医者がやっている健康法」を12ページにわたって大特集。
今週の見どころ読みどころ
◆安倍家の相続「昭恵夫人は夫との思い出の別荘を手放していた」
安倍晋三・元首相の一周忌(7月8日)が近づき、忌まわしい襲撃事件と政界の「安倍時代」に一区切りがつく。子供のなかった安倍氏の莫大な遺産は昭恵夫人と母の洋子さんが受け継いだが、本誌の調べでそれら遺産の行方が明らかになった。資産価値20億円ともいわれる東京の豪邸はすでに安倍氏の実兄が全権を掌握し、夫人の権利はなし。夫人が受け継いだ山梨の別荘も、すでに実兄に贈与されていた。夫人と安倍家との関わりはほとんど残されていないように見えるが、一方で「政治的遺産」は夫人ががっちり握っていることもわかった。
◆大谷翔平を怪物にした「野球選手だった兄」と「バドミントン相手だった姉」
選手としてのパフォーマンスだけでなく、人間としての振る舞いも賞賛される大谷だが、その原点は家族にあった。父は元社会人野球の選手、母は元バドミントン選手であり、アスリートとしての土台は7つ上の兄、2つ上の姉との遊びによって築かれた。兄は四国アイランドリーグでもプレーした“野球の師”であり、仲が良かった姉とはバドミントンに興じた。当時を知る同級生らが、きょうだいの絆を明かす。
◆10代の仮面ロレックス強盗団は「ニュースを見ない若者たち」の暴走例なのか
「ルフィ強盗団」事件が露見したにもかかわらず、なぜ若者たちは「危ない闇バイト」に手を出すのか(今回の事件の背景は捜査中)。匿名SNSで見ず知らずの若者たちを凶悪事件の実行犯に仕立て上げる犯罪組織のリクルーターは、「彼らはニュースを知らないから、どんな事件が報道されても影響はない」と豪語している。
◆ビートたけしが藤浪晋太郎に贈る「オイラがイチローから聞いた言葉」
日本人メジャーリーガーの活躍が日々伝えられるなか、ファンをやきもきさせているのが元阪神の藤浪だ。環境が変われば、かつて大谷としのぎを削った実力が発揮されるのではと期待されたが、登板のたびに良かったりひどかったり。芸能界きってのメジャー好きで知られるたけしは、そんな藤浪について「十分向こうでやっていける」と太鼓判を押したうえで、かつてイチローから聞かされたという意外な秘話を明かした。MLBデビューした2001年に首位打者、盗塁王、新人王、ゴールドグラブ賞、そしてMVPを獲得したイチローは、なんとデビュー戦で「このままでは……」と弱気になっていたのだという。
◆人気獲得には必須!? 女性アナたちの「過激なセクシーSNS投稿」が止まらない
報道にも携わる会社員でありながら、良くも悪くも人気商売なのが女性アナウンサー。彼女たちはファン獲得のためにテレビ以外でも奮闘している。最近はSNSでプライベートを公開するのが当たり前で、なかには生着替えや汗だくの筋トレ、胸の谷間や脇の下まで露わにした姿を見せる人気アナも少なくない。その実態と背景を追った。
◆<大図解>白鵬の日大人脈vs稀勢の里の日体大人脈「仁義なき新弟子ガチンコ争奪戦」
5月場所で超大型新人力士がデビューした。日体大時代に13のアマチュアタイトルを獲得した大の里だ。歴代3人しかいない幕下10枚目格付出で初土俵を踏むが、彼が元稀勢の里の二所ノ関部屋に所属することになった背景には、近年激化している新弟子争奪戦があった。入門会見は異例の出身高校で行ない、戦前の角界を揺るがした「春秋園事件」で封印された四股名を継承したことも異例だった。本誌では、有力部屋と強豪大学の知られざる結びつきを完全図解した。
◆「聞く力」を封印した岸田首相が「邦人保護」を名目に「自分の派閥をえこひいき」
内戦が激化するアフリカのスーダンから自衛隊が日本人を退避させたが、その舞台裏で岸田首相の「身びいき」があったのではないかと政府内と自民党内で疑問の声があがっている。2人いる外務副大臣のうち、アフリカ担当で麻生派の山田副大臣ではなく、本来は担当外で岸田派の武井副大臣を派遣したからだ。その武井氏は、自身が乗る車が六本木で当て逃げ事件を起こして批判され、総選挙で落選(比例で復活当選)した人物だ。スーダンの一件だけではない「岸田派えこひいき」の実相を明らかにする。
◆プロが厳選した「PBR1倍以下の有力銘柄25」で夢の投資家生活をつかみ取れ!
3月末に東京証券取引所は上場企業に向けて「株価引き上げの具体策を作れ」と異例の発破をかけた。実はTOPIX採用500社のうち、PBR(株価純資産倍率)が1倍以下、すなわち「倒産価値より低い株価」に低迷する銘柄が4割もある現状は世界的に異常事態だ。世界のトヨタすら、「倒産よりひどい評価」しか受けていないことになる。逆に言えば投資家にとっては大儲けのチャンス。有名企業から隠れた優良企業まで、そのなかからプロが厳選した25の注目銘柄を公開する。
◆認知症疑いの元プライム上場社長「3億円寄付」に「愛人と病院長のしわざ」と遺族提訴
東証プライム上場企業「渋谷工業」の前社長が90歳で逝去し、遺産を整理した遺族が「不可解な3億円もの寄付」を見つけて仰天した。地元の病院に寄付していたものだが、遺族側は「認知症だったにもかかわらず、病院側が寄付させた」として提訴した。しかも寄付の経緯には、原告側が「晩年の愛人だった」とするクラブのママも登場し、いよいよ泥沼の闘争に。本誌は原告側はもちろん、追及されたママや病院長も直撃した。
◆PayPay「8月から他社クレジットカード禁止」は孫正義の三木谷浩史への宣戦布告だ!
スマホ決済でトップを走るPayPayが、8月から他社のクレジットカードとの連携を停止するという利用者にとっては不便なサービス変更を発表した。専門家は、その裏にソフトバンクグループがライバル視する楽天グループへの宣戦布告の意図があると読む。巨大な新興財閥同士の激しい顧客囲い込みバトルを徹底取材した。
◆9人の名医が実践している「私の健康法」バラしちゃいます
医師とて人間なので、健康や体の不調に悩むことはある。しかし、医学知識と何万人もの患者を診てきた経験から、やはり常人とは違う健康法を持っていた。『80歳の壁』がベストセラーになった和田秀樹医師や「ミスター血圧」の渡辺尚彦医師、“奇跡の67歳”南雲吉則医師ら9人の名医が、とっておきの自分流健康法を明かした。
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